ふと思ったことがあります。それは、缶ジュースの飲み口が衛生的に保たれているのか、ということです。そう思った原因は、買ったばかりの缶コーヒーを、水たまりのなかに落としてしまったことにあります。
缶コーヒーは缶に直接口をつけないといけないのに、その部分が水たまりに浸かってしまったのです。こまかいことは気にしないB型の私でも、飲み口が水たまりに入ったとなると、さすがに考えてしまいます。
泥などはついてなく、見た目はきれいなままでしたので、缶コーヒーはそのまま家にもって帰り、水道で缶全体を洗いました。そして、グラスに注いで飲みました。
そのまま飲んでもいいかと思ったのですが、自動車のタイヤが水たまりの中を進んでいくところを思い浮かべてしまい、口をつけるのを躊躇してしまいました。
よくよく考えてみると、缶ジュースなどの缶飲料は、直接口をつけるにもかかわらず、その部分がむき出しになっています。キャップがあるわけでもなく、包装されているわけでもなく、、です。
ドア付きの冷蔵庫に入っているのであれば、まだ、衛生的に保たれているともいえそうですが、棚にそのままならべられている場合には守るものがありません。
だれでも自由に触れることができますし、なにかイタズラしようと思ったらやりたい放題です。飲み口のところにボツリヌス菌をつけるとかしたら、りっぱなテロ行為になりそうです。
それでも缶飲料が関係した事件はなく、食中毒などもないようです。なにも事件がないからこそ、対策がなされていないのだと思います。
缶飲料の衛生面について調べてみると、飲み口がむき出しになっていることへの疑問は少なからずあるようです。
缶飲料は、工場でそのまま段ボールに詰められ、輸送されます。段ボールはふつうのものですし、特別慎重にあつかわれるわけでもありません。段ボールから出すときも、とくに気にせず手で持ちます。そこは人の口が直接触れる部分なのに、気にしないというのも、なんかヘンな気がします。
缶飲料の飲み口がさらされていることを、どう思うかというアンケートがありました。6割の人がとくに気にしない、でいちばん多く、場合によっては気になる、という人が2割、つねに気にする人が2割でした。
気にしない人が多いわけですが、気にしている人も4割いるのです。気にしている人のなかには、飲み口をかならず拭く、とか、洗うことをするそうです。こういうことは、いちど気がついてしまうと、もとの考えには戻れなくなります。世の中には、知らないままのほうが幸せだった、ということもあるのです。