「絶対に受けてはいけない10のはり治療」
https://forbesjapan.com/articles/detail/15420/1/1/1
1~4に関してはすでにお話ししています。ブログの最後に記載してあるのでそちらをご覧ください。
今日は5についてお話しますね。引用は「」でくくってあります。
5「男性における下部尿路の症状に対するはり治療。これも効果はない。いったいどこにはりを刺すのだろうか…。」
まずざっくりと尿路をご説明いたします。
男性の尿路は簡単に以下のようにあらわせます。
腎臓
↓(接続パイプ)
膀胱
↓(接続パイプ)
陰茎
腎臓から膀胱までが上部尿路(グリーンのマーカーで記載)です。
膀胱から陰茎までが下部尿路(ピンクのマーカーで記載)です。
膀胱は上部と下部の境界にあたりますので、分類的にはどちらにも分けられることがあります。
下部尿路症状とは、膀胱から陰茎までの間で起こっている、おしっこ関係のトラブルのことです。
「いったいどこにはりを刺すのだろうか…。」
「いったいどこにはりを刺すのだろうか…。」
「いったいどこにはりを刺すのだろうか…。」
なんだ、否定ばかりしているくせに、ちゃっかり鍼のこと気になってるんじゃないっすか(笑)
下部尿路症状の鍼は様々ですが、排尿を調節する神経へ刺激を与えるものが一番わかりやすいのかなと思います。
排尿に関する神経は骨盤の周囲にあるため、骨盤周囲に向かって打つことになります。
また、排尿をコントロールする親玉は脳のあたりにあります。首や頭に鍼をすることも治療の作戦としてはアリだと思います。
陰茎や精巣などに刺すことは禁忌とされています。ご安心ください。
と、ここまで下部尿路症状の話をしてきましたが、下部尿路症状に関しても鍼灸のストライクゾーンかといわれると、なかなか厳しいものがあります。
しかし、下部尿路症状が出ている人は、上部尿路もやられてしまっていることが考えられます。その代表例をお話ししますね。
上部尿路のひとつ、腎臓は汚れている血液をろ過して、おしっこを作り排出する装置です。
腎臓は加齢とともにヘタってきます。
腎臓の仕事量は、30歳を100%とすると、80歳までには50%に落ちるといわれています。
下部尿路症状の代表選手として前立腺が膀胱と陰茎の接続パイプを締め付けてしまい、出にくくしてしまう前立腺肥大症が挙げられます。
前立腺肥大症は、加齢によるものが大半ですから、前立腺肥大になった人は腎臓もヘタってきていることが多いのです。下部も上部も加齢により変化するものなのです。
なので、下部だけでなく、上部尿路の症状も治療していくといいでしょう。
鍼治療では腎臓の血流を良くしておしっこを作る効率をあげることや、腎臓と膀胱の接続パイプが挟まりやすい筋肉を緩めて、パイプの通り道を確保することの効果も期待できます。
劇的な効果はないかもしれませんが、おしっこのトラブルもそれなりの守備範囲を持っているのが鍼灸治療です。下部と上部合わせて治療することで、結果的におしっこのトラブルが軽くなることも期待できます。
腎臓は薬と相性が悪い臓器なので、薬を使うことが難しいため、腎臓をいたわる意味を込めて鍼灸治療を取り入れてもようのではないでしょうか。
※以下バックナンバー※
上の記事の1と2についてはこちらでお話ししました。
https://ameblo.jp/daifukudoo/entry-12298675891.html
3に関してはこちら
https://ameblo.jp/daifukudoo/entry-12299717191.html
4に関してはこちら
https://ameblo.jp/daifukudoo/entry-12300773181.html
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