「絶対に受けてはいけない10のはり治療」という記事を拝見しました。
https://forbesjapan.com/articles/detail/15420/1/1/1
上の記事の1と2についてはこちらでお話ししました。
https://ameblo.jp/daifukudoo/entry-12298675891.html
3に関してはこちら
https://ameblo.jp/daifukudoo/entry-12299717191.html
今日は4についてお話しします。引用は「」でくくってあります。
4「滲出性中耳炎(OME)患者の治療に用いられるべきではないとの結論が出されている」
滲出性中耳炎とは、主に細菌感染によって中耳と呼ばれる耳の一部に炎症が起こり、腫れて耳を圧迫したり、分泌液が溜まったりして耳が聞こえづらくなる病気です。お年寄り、お子さんに多いです。
細菌感染の治療の代表選手は抗生物質です。お医者さんに処方してもらいましょう。ただし、あまり長く飲み続けることに関しては注意が必要です。
抗生物質は体内の細菌を善玉悪玉関係なく処理していく薬なので、長期間飲み続けることで腸内細菌叢(腸内フローラ)にダメージを与えていきます。
また、抗生物質は特定のグループの菌には速攻で効果を発揮しますが、グループ外のウイルスなどには効果はほとんどありません。
一回の処方の抗生物質を飲み終わっても症状の改善がみられない場合は抗生物質で倒せる菌以外のものが原因である可能性があることを頭に入れておきましょう。
良かれと思って飲んでいた薬が知らないうちに腸内環境のバランスを崩してしまっていたら本末転倒ですよね。
細菌感染が起きているのだから、むやみやたらに鍼治療を行うのはよくないでしょう。お年寄りやお子さんは免疫力も弱いですから、なおのことです。
しかし、重篤でなく、病態によっては鍼治療を行うことで、血行を良くして栄養をたくさん耳に送ったり、炎症の過程を早送りして治療に役立てることもできます。
そして、鍼にも様々なものがあり、お子様やお年寄りのようにあまり刺激を多く加えられない方向けの「小児鍼」というものもあります。
鍼単独での治療はナンセンスなところがありますが、なかなか症状が寛解せず、長期にわたって抗生物質を飲むことも避けたいですよね。
あくまで私の意見としてですが、専門家であるお医者さんにまずは見てもらいながら、抗生物質の副作用も頭に入れ、鍼灸も含め治療法を考えていくことが大切だと思います。
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新潟市の出張治療 鍼灸マッサージ大福堂
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