現役銀行員が考えた、『もし変動金利が上がるとしたら』という記事が出ていたので紹介します

 

 

この方の見解では、まず契約中の住宅ローンが変動金利型の物で、これからの情勢の影響により上がるかは不確かのものなとして、考えうる予想を記事にしています

 

 

まず金利が上昇局面でも必ずしも引き上げるとは限らない

 

その理由は、金利を引き上げることによって、他行との借り換え合戦が起こるので上げられない…というもの

 

これに関して疑問なのは、メガバンクのように0.3%とという法外ともいえる低金利の住宅ローンで顧客を取り込んでいるが、情勢の金利が上がることで『ほかに貸し付けたほうが利ザヤが取れる』ほど、金利が上がれば0.3%のままで貸し付ける必要はなく、むしろ借り換えしてもらったほうが銀行側のメリットは大きい

 

 

もともと住宅ローンを申し込む際に、変動金利は金利が上がる可能性を含んでいるものとして契約をしている

 

金利を上げることには同意書にサインを求める可能性というのは、支払い困難になってもめないようにというものだろう

 

顧客の状況によって、上げる金利を調整・選別する可能性というのは、顧客の給与所得が契約時より上がっていることや貯蓄額を鑑みて、支払い可能な金利へ引き上げるというもの

 

私個人の見解ですが、住宅ローンに関る工務店を経営しているので、住宅の金利に関しては自分のお客様の人生が変わることなので大事なものです

 

何件か地方銀行さんとの取引で、『変動金利が上がる可能性』についてよく質問をします

 

数か月前まで銀行の担当は『上がらないでしょう(推測)』という同一見解でしたが、上がる可能性を口にしたので何かしろ危機感はもっているということだろう

 

 

 

実際に上の記事でも、バブル崩壊後金利は低下減少で変動金利の引き上げ例はないとされているが、異次元金融緩和が解除され金利上昇局面という例がないだけで、未来の話変動金利の引き上げは前代未聞となることは間違いないだろう

 

対処方法は?と聞かれれば、金利が上がる前に繰り上げ返済か固定金利に借り換えになるのだけれども、実際どちらも現実的ではないので答えようがない…

 

金利が上がることを前提で、銀行の担当と相談することが大切だと思われます

 

 

数か月前に金利の上げ幅の記事がネットで取り上げられていたのですが、『1.6%上昇』とショッキングな記事に私は愕然としました

 

単純に『1.6%上昇』となっただけでどんな影響があるのかというと、月々の支払いが滞り建物を売却し、借金だけが残る世帯が数多く出る

 

本人は職を失ったわけでもなく、ただ単に月々の支払いが増え滞納し、督促による競売か任意売却という選択肢になる

 

例えばこのような形で中古住宅が市場に出回ることで、新築住宅の需要が減り、住宅ローンの金利が高いのでさらに新築住宅は着工数が減ることになる

 

滞納し住宅を売却した世帯は、信用問題で住む場所を賃貸に移ることになるので、工務店側からすれば氷河期に入るので金利の上昇は神頼みなのだ

 

経済的には負の連鎖が続くのだけど、この歪みが回復するまで必ず再び金利を下げるのだけれども、金利が上がっている期間も関係してくるので、来年春経済指標に注目となるでしょう