台九百七十八話 | 台所放浪記

台所放浪記

料理とか随想とか

週刊ヤングマガジン掲載のラグビー漫画【ONE FOR ALL】

(柳内大樹)が面白くて、毎週立ち読みしています。

ttps://yanmaga.jp/comics/ONE_FOR_ALL

ヤンマガWEB公式HP

 

【ウォー・クライ】(竜崎遼児)や【ゲイン】(なかいま強)等、

ラグビーを題材にした漫画というものは、全くない訳ではない

ものの、数が圧倒的に少ない理由について考えてみました。

まず、登場人物が多くなりがちという事が考えられます。

1チームで15人、試合だと相手チームと合わせて30人、それに

監督、マネージャー、その他関係者のほとんどをきちんと設定

しなければなりません。これらの登場人物のキャラを立てたり、

関係性をきちんと描こうとすると、膨大な掲載スペースが必要と

なるはずで、見た事ないですけど読み切りや短期連載でラグビー

の漫画があっても、面白くない作品になるだろうと思われます。

これらの難しい条件に加えて、競技自体がややマイナーという

ハンデが加わります。経験者やすでにラグビーを知っている人

だけが「ああ、あるある」と納得するのではなく、知らない人が

読んで面白さを感じて、競技そのものに興味を持ってもらえると

いうレベルで作品を描くというのはものすごく難しいですが、

敢えてそれに挑んだヤンマガと作者に敬意を表します。

 

【ONE FOR ALL】の主人公の一嵐(にのまえ・あらし)は、

スクラムの最前列のプロップというポジションの選手で、

身体能力が高く走力もあるトライゲッターというスーパー高校生

設定です。普通はプロップでそんな人はほとんどいないんですけ

ど、漫画だしこれぐらい派手な設定の方が面白くていいですね。

 

たま~に本当にそういう人もいて、自分が高校生の時、県大会の

決勝戦を地方局で中継していましたが、出場していたフッカー

(スクラムの最前列でプロップの隣のポジション)の選手は、

身長160cmで体重90㎏。俊足で50Mを5秒8で走ったそうで、

「そんなもんにトップスピードで当たられたら死ぬわw」と

同じ中継を見ていた友達と話していたのを覚えています。

この話題のまま、次回に続きます。