集合住宅の立体駐車場から出ようとして、ゲートが降りるのを
待っていたら、上の階のベランダで咳き込む音が。他者を意識
したような咳払いではなくて、自然なゴホゴホという感じの咳。
それで上の方、つまり自分の住んでいる集合住宅のベランダ部分
を下から眺め上げてみたんですね。普段なかなか見ない眺めで、
ベランダで観葉植物を育てている人が多く、意外な事に緑が
多かったです。けっこう大きな木がちらほらあって、自分も
ベランダでだんだん大きくなっていくガジュマルの鉢植えに
ついて、引っ越す時は植木屋さんの世話にならざるを得ない
かなあと心配していたんですけど、それどころではない大きさに
育っている木々を眺めて、安心というのは変な表現ですが、
自分の家だけではないんだなあと妙に納得した次第です。
他に目に留まったのは、手すりではなく壁によって転落防止の
措置が取られている建物なんですけど、その壁と上階の
ベランダの下端の間にパーティションを設置している家庭が、
2階から6階ぐらいにかけてけっこうありました。これは元から
ある設備ではなく後から増設された目隠しで、どこからの視線を
意識してそうしているかと考えると、例のヤンキーゴーホームと
書かれていた道路向かいの見張り棟のような胡散臭い物件だと
思われます。
最近は大勢集まって深夜まで騒いでいるという事は少なくなり
ましたが、依然としてワンルーム×5階建ての最上階の玄関ドア
はずっと開けっ放しで、部屋の中には大きな投光器が朝から
晩まで灯っています。カメラか何か回ってるんじゃないの?
というのは、自分以外にもそう感じている人が多くて、目隠しの
増設につながっているような気がします。要するに気味の悪い
建物が向かいにあると。日中の登頂失敗もですけど、色々と麻痺
しちゃってるんだろうなあと。そんな事にどれだけ必死になった
としても、自分には還元されないというのが、小生の見解です。