(2)いのちをつなぐ台所 | " いのちをつなぐ daidokoro 365 "

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アナフィラキシーショック(重度の卵・乳・大豆の食物アレルギー)を
おこす息子を通じてみつけた 質の良い食材や、日々の出来事、
育児を通して感じた事を綴っています。

入院した病院は
近くの総合病院が紹介してくれた
子どもだけの大きな病院


看護師さんに連れられて
病棟の扉を開けると
そこには、別世界が広がっていた



投薬の副作用が体に現れた子供たちの姿がある
付き添いのお母さんが一緒にいる


息子も、この子たちのように
変わりはてた姿になってしまうんだ


受け入れられない現実を前に
言葉が何も出ませんでした


ドラマの中の別世界が、現実のものとなってしまった


今日から、この病棟で
私と息子の生活が始まるんだ


私は、ショックのあまり母乳が出なくなってしまいました


何も出なくなったおっぱいを口にして
息子は、一生懸命に吸っている


看護師さんにミルクをもらい
飲ませながら、おっぱいもあげられない
何もしてやれない事を、息子に申し訳なく思い


涙が出てきた
後から、後から、静かに涙が出てきました