「古いパソコンが新品同様に生まれ変わる」というようなキャッチをネット上で見て、興味が湧いて購入してみた。価格は25ドル。
Xtra-PCのホームページから購入出来る。
オーダーしてから1週間後くらいに出荷したという連絡があった。それから数日でXtra-PCは到着している。ものはUSBメモリくらいのサイズなので、簡単に米国からでも送れるようだ。

手持ちの東芝の古いダイナブックを使用して使ってみることに。このダイナブックはWindows Vistaが最初入っていたものなので、かなり古い。
インストールするには、Xtra-PCをUSBポートに入れる。そして、パソコンの電源を入れた時にF12キーを押しておくと、ブートメニューが表示されるので、その中のメニューからインストール元をUSBに変更する。

そうすると、Xtra-PCからOSが読み込まれて、自動的にインストールされる。
OS(Linus)のインストールと同時にブラウザーのFirefox、マイクロソフトOfficeの代わりにOpenOfficeが、メールソフトはThunderbirdが、写真を見るPhoto Viewewが、動画を見るMedia Playerが、とさしあたって使用したいアプリがインストールされる。また、無線LANでの接続ソフトも入っていて、セットアップが行われる。
実際使ってみると、アプリの動きはサクサクとしていて、気持ち良いくらいである。実際には英語版なのでひょっとするとブラウザなどでの日本語表示はダメか思っていたが、表示された。
まだ使い込んでいないが、日本語入力ソフトなどを追加してインストールすればLinux版のパソコンとして使用できるようだ。
ネットで調べてみると、Xtra-PCは詐欺だというような話を見かける。
たしかに、Xtra-PCはUSBメモリを購入して、それにLinuxをネットからダウンロードしてインストールすれば自分でも造ることが可能だ。Linuxはネットからダウンロードすれば無料なので、USBメモリの価格だけですむ。Xtra-PCの容量は少ないので、その程度のUSBメモリなら格安で手に入る。24ドルもすることはない。
しかし、そういうUSBメモリを作成する手間を考えてみると、大変な時間がかかる。Linuxだけでなく、その他のアプリも入手してUSBメモリに入れるようにしなければならない。その手間賃だと考えれば、こういう商品もアリということではないだろうか?
使用した感覚でいうと、その処理速度は結構サクサクと動いてくれるように感じるので、古いPCが蘇るというのもまんざら嘘ではない。
Linuxという使ったことのないOSを使ってみようかと思っている人や、通常の作業はできるから予備のPCとして使用してみようかと考える人にはうってつけの商品ではないかと思う。