フィルムスキャナを購入した。ケンコー(Kenko)のKFS-500というスキャナーだ。価格コムで見るとケンコーのKFS-1400というスキャナーが売れ筋ランキング1位になっているのだが、その下位機種でランキング3位のKFS-500にした。KFS-1400の方は液晶画面があってそれで読み取った写真を即座に見ることが可能だし、使用しているCMOSセンサーも画素数が多いものを使っているなど、KFS-1400がワンランク上である。しかし、レビューを見てみると評価はKFS-1400の方が悪いので、あまり期待しないほうがいいと思い、KFS-500の方を選択した。

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フィルムスキャナはフィルムを取り込んでしまえば用なしのものなので、どこかに中古の物が売りだされているかとネットで探してみたのだが、なかなか見つからない。新品の価格はそれほど高くはないので結局諦めて新品を購入することにした。

読み取りの速度はフィルムをカメラで撮っているという感覚なので早いのだが、それよりもフィルムを備え付けのホルダーに取り付けるのに時間がかかる。それぞれの写真のコマ送りは意外と簡単だ。ポジショニングも簡単にできるので数秒もかからない。とは言えフォルムのホルダーはプラスチック製でおもちゃみたいである。まあ、価格から言って文句は言えない。ホルダーを開けるのに最初手こずった。慣れてくると簡単に開くようになってきた。

以上のような状況なので、読み取りの速度としては36枚撮りのネガを読み取るのに10分から15分かかる。慣れてくるともう少し早くできるかもしれない。

上の写真にあるように、フィルムのホルダーはポジ用とネガ用の2つが付いてくる。

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付属のソフトは使い勝手はいい方だ。上の画面が最初にアプリを開いた画面でその下の「取得」をクリックし、「フィルムスキャナからの取得」をクリックする。以下の設定画面が表示される。

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画質や保存するフォルダーなどを設定して、「OK」をクリックすれば、フィルムのスキャンを行う画面が出て、フィルムのスキャンが開始される。取り込むフィルムの画像が表示されるので、「スキャン」をクリックしていけば良い。次の画像に移動してまた「スキャン」をクリックすれば次の画像が取り込まれる。スキャンを終了するときに「終了」をクリックすればフィルムの画像の取り込みが終了する。

フィルムは最高画質でスキャンすると、12~15M位のサイズになる。私はあまり大した写真をとっていないので、高画質レベルに落としてファイルのサイズを小さくしてもよさそうである。元の写真が悪いというのもあるが、取り込んだ画像は元のものよりもピントが少し甘くなるような気がする。

フィルムに付いている小さなゴミをきちんと取っておかないと、ゴミが気になる。スキャナ側にもゴミがつくのでその除去用にブラシが付属している。時々掃除する必要があるのだ。

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上の2つはスキャンした写真の画像で、上がポジのもの、下がネガのものである。デジカメを使用し始めたのが1997年なので、ほとんどのフィルムはそれ以前のものだ。従って、保存状態も良くないので、フィルム自体が変色などを起こしている可能性は高い。従って、ある程度のレベルで取り込む画像の画質などは諦めざるをえない。

あとで画像のソフトで手をかけて修正すればいいのだが、過去のフィルムが多いのでその全てを修正するというのは現実的でないだろう。いいと思った写真を幾つかブラッシュアップするのが良いのでは。

なお、画質を気にしているなら、富士フィルムのラボにフィルムを持ち込んでデジタル化してもらうのが一番ではないか。写真スキャンサービスというのがある。以下のところに詳しい。

上のところでフィルムをDVDにしてしまえば、手間ひまかけるよりも時間の節約になる。お値段は少々張るが。