とうとうやって来ましたね。新しい戦略がYahooから出て来ました。。以下のサイトに次のように説明されている。
『ヤフー株式会社は、7日に開催したECサービス出店者向けの戦略説明会「Yahoo! JAPANストアカンファレンス2013」において、「Yahoo!ショッピング」の毎月の出店料や売上ロイヤルティを無料化するとともに、「ヤフオク!」のストア出店料や個人の出品手数料などを無料化すると発表した。』
実際Yahooの当該サイトに行ってみると大きくそれが宣伝されている。


これは実に画期的な戦略だ。ヤフオクはともかくとして、eコマースの分野では楽天に明らかに遅れをとってきたYahooショッピングを立ち直らせるための戦略として、さらにはユーザ重視の戦略として歓迎したい。
以前から私はなんとはなしにブラウザの起動時に表示されるサイトとしてYahooを選択しているが、最近はそれで大きなメリットを感じたことがない。MyYahooの設定などで自分に使いやすくなっているという理由だけで使っているのだ。ずっと以前は検索を行えるサイトとして便利に使っていたが、最近はその必要性は全くなくなっている。
米国のYahooも最近色々と改革を行なっているが、日本のYahooも改革を行わないといけないと考え始めたようだ。少し遅すぎる感もある。
今回の戦略によってYahooのサイトを利用する人の数は増えると考えられる。そしてそれがYahooの目論見通り広告収入のアップにつながれば作戦成功である。ユーザがYahooのサイトを通り過ぎる機会が増えるのでそれを有効に使える。
これに対して楽天がどう対抗していくのか、興味深いところである。Yahooと同じ戦略をとったとしてもそれを超えた戦略とはいえない。楽天の膨大な既存店の保持とさらなる増加を行える策は何か、なかなか難しいところだ。
逆にYahooに期待したいのは、ショッピングの分野だけではなく、その他の分野でもいろいろの改革をさらに考えて貰いたいものだ。特に既存のサービスの中でまだまだ使えるものがある。それらをどんどん改善してさらなる使い勝手の向上に努めて貰いたいものだ。例えば私が愛用しているYahooグループなども使い勝手の向上などを行なってもらいたい。いろいろのサービスで、手抜きとしか思えないものになって来ている。
さらにこのブログなどのサービスだが、ここでも他のサイトに比較して見劣りするところは多い。いろいろの制約もある。
Yahooの行なっているサービスは、上にあげたように相当前から行われているものがたくさんある。それらを単に古いものと決めつけてサービスを停止するのではなく、さらなる改良を加えていくのがユーザの事を考えた良い戦略ではないだろうか。それでこそ孫社長の言うところの、「古来より、場を提供する者が利益を得てきた」ということを実践することである。