最近戸籍謄本などを取り寄せる機会があった。その支払いに使えるのは定額小為替だけなのだ。実に不思議なことである。
これだけインターネットなどが進んだ世の中でなぜこんなものがまだ存在するのかと思ってしまった。もっと進んだサービスでユーザーに対応スべきなのではないだろうか。

まず、お金を送るのに使用するのだが、その定額小為替の金額が幾つかに指定されているのだ。ゆうちょ銀行のサイトによると、50円、100円、150円、200円、250円、300円、350円、400円、450円、500円、750円、1000円の12種類の定額小切手証書がある。
12種類で対応できない金額、例えば1500円の支払いをしようとすると、1000円と500円の小為替を購入する必要がある。750円を2枚購入してもよい。金額を固定しない方式なら1枚で済むのになぜか2枚必要になるのだ。
さらに、定額小為替は発行するのに1枚につき100円の料金が発生するのだ。例えば、50円の支払いのためには、まず50円の定額小為替を発行してもらい、100円の手数料を支払わないといけない。つまり、50円のために、150円の料金が発生する。これは暴利といってもいいのではないだろうか。
また、有効期間も半年だけなのだ。それを過ぎても5年間は再発行と換金は可能であるが、役所によっては半年以上すぎたものは受け取らないところもあるようだ。
その再発行だが、再発行というなら発行するには手数料は必要ないと思ってしまう。あるいは発行するよりも少額で済むと思うはずだ。ところが、実は発行するのと同じ手数料100円がかかる。何のことはない、定額小為替を一旦現金に換え、その後新しく定額小為替を発行するだけなのだ。これは再発行といえるのだろうか?
この仕組が相変わらずこんな時代に残っているというのは、おかしいと思わないのが不思議と思うのだがどうだろうか。こういうシステムを何の不思議も感じずに残しているというのがおかしいのでは。ユーザに対するサービスの考え方そのものを、お役所やゆうちょ銀行は改めて行かないといけないのではないだろうか。一事が万事と思ってしまう。
それとも、彼らにそんなのを望むのがおかしいのだろうか。