日本語版のKindleの発売が始まった。日本の書籍業界がどういうように対応していくかというのは興味深いものがある。
一方、楽天が大々的に宣伝してきたKoboのKindle対応作戦がここにきてよく見えない。

現時点で書籍リーダーは、楽天Koboはカラバリはあるが、機種としては一種類だけである。一方Kindleの方は、Paperwhite 3G、Paperwhite、Fire HD、Fireと四種類のKindleを出してきた。
更にWindows版、Android版でも日本語対応の書籍リーダーアプリで差をつけられそうな状況だ。

これを見ているとさすがの楽天も、自分の作った製品を販売するというところでは粗が目立つ。今までやったことがない(?)のだからやむを得ないところがあるかもしれないが、準備不足だろう。
最近もKoboを無料で楽天会員の有料メンバーに配布したといううわさが流れた。実際に事実のようで、ヤフオクなどでも無料配布されたKoboが出回っており、3,000円とか4,000円とかいう価格で落札されているようだ。
電子書籍リーダーの販売はそれで利益を得ようとするのではなく、実際の電子書籍を購入してもらって、利益を得ることが目的なので、Koboの利益はあまり気にしていないのは事実だろうから、問題ないかもしれないが、評判を落としているのが問題だ。
Amazonも日本語の電子書籍の入手には苦労しているようで、この点は楽天も同じようなものだろうと思う。しかし、その他の点ではどうもAmazonの方が楽天よりも一枚も二枚も上のような気がする。
ついでにKoboへのリクエストとして私がお願いしたいのは、ご本家のカナダの方のKoboのサイトからも簡単に電子書籍を購入できるようにしてもらいたいということだ。英語の本を購入する人は少ないと思うが、それでも顧客のことを考えれば対応すべきだろう。