尖閣諸島に中国漁船が来た時に日本はどう対応するのか?我々が考えても仕方がない事かもしれないが、考えてみるのも面白いと思う。

まず海上保安庁の船はどういう具合に対応するのだろうか?実際自分が船に乗っていると仮定して考えてみると切実感が出てくるかも。

まずこの間の漁船のように保安庁の船にぶつかってくる漁船はあるだろう。今回は1隻ではなく、千隻という漁船に対応しなくてはいけないので、いちいち1隻ずつに対応しておれない。海上保安庁の所有する船の数はそれほど多くない。それにぶつかられて船が壊れる危険性もあるので、避けたいところだ。

結局海上保安庁としては中国漁船の集団が尖閣諸島に近づくのをそばで見ながら、日本の領海に入っているという警告をスピーカーなどで流すしかない。できるだけ衝突は避けたい。それでも漁船から火炎瓶などが飛んでくる可能性はある。だから、漁船に取り巻かれないように行動する必要がある。

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こういう状況だと中国漁船が尖閣諸島の周りを取り巻くのは簡単にできてしまう。島に上陸する輩も出てくるだろう。

ところが、島に上陸するのは数人だったらいいのだが、多くの人が上陸するのは難しい地形でできているようだ。さらに、船が島に接岸できる場所があまりないので、島に上陸するには小型の船に乗り換えて上陸するか、海に飛び込んで泳いで上陸するかしかない。

上陸して気勢を上げている間は、千隻の船は尖閣諸島の周りに停泊していることになる。ところが、あのあたりは波も荒く、じっと船を止めておくような場所ではない。しかも、台風が過ぎ去ったあとで風も荒い。こういう状態でいると、お互いの船などがぶつかったり、海底の岩などに座礁したりという可能性が高くなる。尖閣諸島だけが海に飛び出ている用に見えるが、海の底の方でも岩がデコボコしているはず。

あとは食料を千隻分とりあえずは持ってきていると思うが、何日間持つか?さらにそれらに追加供給するというのも費用がかかりすぎるのではないか。

以上のような推量をしてみると、千隻が長期にわたって尖閣諸島の周りに漂っているというのは無理があるようだ。