我々が今パソコンで使用しているマウスは、コンピュータにとっては、あるいは我々にとっては最大の有益な発明じゃなかったかと思う人は多いのではないだろうか。
コンピュータと人間の情報のやり取りで、キーボードは誰でも思いつくものだが、マウスはその欠点を取り去り、便利なユーザインターフェースを生み出してくれた。
最初に発表されたマウスはイカの写真のようなものだったそうだ。


木で作られていて、実際に金属製の車がついていた。
このマウスの発明者は、Dr. Douglas Engelbartという人である。米国の有名な研究所であるスタンフォード研究所(SRI)に務めていた。その頃の発明である。1968年にスタンフォード研究所で行われた有名な講演「The Mother of All Demos」でDr.Douglasはマウスの説明をしている。
こんな有益な発明をしたのだから、彼はその特許料だけでも大金持ちになったに違いないと思われるかもしれないが、彼はその恩恵に浴しなかった。発明があまりにも早すぎて実際にマウスが使われるようになった時には、マウスの特許権は切れていたそうである。
