写真を撮るといつも悩ませるのが撮った写真がぼけているピンボケだ。特に親しい人を撮った写真がピンぼけになっていて、がっかりさせたことがある人は多いのではないか。
ところがこの悩みを解決するカメラが登場する。先日販売が開始されたLytroという名前のカメラだ。

価格は16GBバージョンが499ドル、8GBバージョンが399ドルである。但し、販売予約は開始されたが、実際に発売されるのは来年早々ということである。
このカメラで取った写真は、その画面のあらゆるポイントで焦点が合うようなものになっており、パソコンで見ると焦点を合わせたいポイントをクリックすることで、そこに焦点があった写真が表示されるようになる。実際にはデモンストレーションの画面を見てみるとわかりやすい。結構たくさんの写真が展示されている。
ここではその写真の一つを紹介する。


上の写真は自転車のスポークに焦点を合わせた時、下の写真は後ろの女性に焦点を合わせた画面である。いずれの写真も専用のソフトを使用して、焦点を合わせたいポイントを指定することで、画面が表示される。
対応するソフトはまだMac版しか作られていないようで、Windwos版は販売開示時には準備されていないようだ。しかし、それは時間の問題で徐々に用意されてくると思う。
この先端的技術を載せたLytroのようにいろいろの焦点に対応した写真を取るというのもいいが、もう少し簡略化して、3~5個くらいの違ったポイントに合わせた写真を同時に取るということが出来れば、それでも十分ではないかと思う。
これもセンサーの感度が向上して、かつカメラの中にある画像処理プロセッサーの処理速度が向上すれば可能になるだろう。何しろ、面白いものが出てきたものだ。