大阪阿倍野区
台所(daidocoro)
カウンセラー
あさだ のりこ です
バレーボールが大好きな高校1年生の次男。
でも最近、うまくプレーできずに落ち込んでいました。
ちゃんとやりたいのに、うまくいかず
勉強もあまり手につかない様子で
母としては
バレーボールも勉強も
「もっと頑張らないと〜」と思ってしまう。
けれど、ある日気づいたんです。
「頑張れない」には、ちゃんと理由があるということに。
なぜ「頑張れない」のか、
今のクラスは落ち着かず、
先生の話もなかなか聞けない環境。
勉強に集中できる状況ではありませんでした。
友達の中でどうやって過ごすかも
難しさを感じていたり、
部活でも調子が出ず、
Bチームのレギュラーから外れることもあり、
「自分はダメだ」と感じていたようです。
それでも、
進路希望調査では「上のコースに行きたい」と書いていて。
だから本当は、未来を諦めているわけじゃない。
ただ、“うまくいかない自分”との葛藤に、
苦しんでいたのだと後で気づいたんです。
やる気が出ない次男に対して
「上のクラスに行きたいなら、もっと勉強しないと・・・」
「部活でレギュラーになりたいなら、もっとメンタルが強くないと・・・」
そんな言葉が本人をさらに追い詰めていたのかもしれません。
ある日、思い切って“聴く”ことに徹しました。
すると、次男はこう言いました。
「一番大切なのは結果だ」
私は静かに答えました。
「うん、そうかもしれないね。
でも、結果につながる“プロセス”が大切なんじゃない?」
黙っていましたが、
彼なりに、どうしたらいいのか
何ができるのか
どうしたいのかを考えているように感じました。
子どもが「頑張れない」とき、
それは“怠けている”のではなく、
“頑張りたいけれど、うまくいかない自分に苦しんでいる”
そんな時期なのだと思います。
だから、親にできることはひとつ。
「信じて見守ること」。
悩んでいる時間も、成長の途中。
苦しみの中に、次の一歩が必ず生まれます。
過去や未来よりも「今」を大切に。
その時間がきっと、未来をつくっていくから。
2日後、友達に何から勉強すればいいか聞いて
英単語を覚えている次男がいました。
「今日も、頑張れない時間を一緒に大切にしていきたいですね🍀」
最後まで読んでくださって
ありがとうございました。
🥖パンと心理学でこころを整える🥖
大阪阿倍野区 台所(daidocoro)主宰
カウンセラー/パン教室講師 あさだ のりこ
プロフィール
1993年、神戸女子大学 家政学部在学中にパンと出会い、
「アレルギーの子どもでも安心して食べられるパン作り」を研究。
おいしいパンを追求するため、
旧エコール・キュリネール大阪あべの辻 製パン技術専門カレッジへ進学。
卒業後は、タカキベーカリー(製造・販売)勤務を経て、
辻製菓専門学校にて26年間、学生支援・就職支援・製パン理論・製造指導に携わる。
その間、ドイツ・カフェ コッハスにて6か月間の研修も経験。
2024年より、辻調理師専門学校の契約社員として勤務しながら、
月1回のパン教室「台所(daidocoro)」を主宰。
子どもの不登校や発達凸凹をきっかけに心理学を学び、
現在は心理カウンセラーとしても活動中。
パンづくりとカウンセリング、
どちらも「こころを整える時間」を届けるための大切な場所です。
