🍞こころゆるんで、ほっとなごむパン教室🍞

 

大阪阿倍野区 

台所(daidocoro)

 

カウンセラー

あさだ のりこ です

 

 

 

朝起きてふと思ったんです。

「今日、名古屋に行ける!」って。

 

 

9時発の火の鳥にギリギリか〜と思ったら、まさかの遅延。

 

結局、9時半に大阪を出発。

 

電車の中では、義母の施設に連絡を入れたり、

 

レンタカーを手配したり。

 

その合間に、少し本を読み、日記を書いて、スケジュールを確認して…

 

ときどき、ウトウトもしながら、名古屋へ向かいました。

 

 

やりたいことをしながら過ごす、移動の時間。

 

不思議と、こういう時間が一番、

 

自分の輪郭を取り戻していく気がします。

 

 

 

少し遅れて施設に着くと、

 

義母は布団をかぶって小さくなっていました。

 

「迷惑をかけてごめんね」と泣いていて…。

 

 

そんなことはもう日常茶飯事。

 

 

いつものように話題を変えたり、

 

ご飯の話をしたりして、

 

粛々と支度をして、

 

一緒にお昼ごはんを食べに出ました。

 

 

 

いつものお蕎麦屋さんで、天ざるをぺろり。

 

それから実家に寄ると、「入りたくない」と言うので、

 

となりの米屋さんへ。

 

 

 

庭には、赤く色づいた柿の実がたくさん。

 

 

義母はその柿を見て、

 

 

「持って帰りな。これぐらいしかしてあげられない」と、

 

 

また涙をこぼして。

 

 

義母は言います。

 

 

「ひとりで生活できないのはわかってる。

 

 

でも何もできない自分が悔しいの。

 

 

迷惑ばかりかけて、つらいの。

 

 

楽しいことなんて、何もない。

 

 

私の人生って、何だったんだろう」って。

 

 

そんな時、私にできるのは、

 

 

一緒にそばにいること。

一緒に泣くこと。

一緒に美味しいものを食べること——

 

 

それくらい。

 

 

そして、思うんです。

 

 

こんなに頑張ってきた義母が

 

 

笑顔で喜ぶ顔をみたい

 

 

義母がいなければ、夫も子どもたちもいなかったし。

 

 

そして、私ひとりではきっと子供たちを育てられなかった。

 

 

食事を大切にすることを教えてくれたのも義母。

 

 

赤いペディキュアがとってもカッコよかった。

 

 

大好きな義母と、これからも楽しい時間を過ごしたい。

 

 

できなくなることを嘆くより、

 

 

いま「できていること」に感謝して、

 

 

笑っていたい。

 

 

一緒に居られる今を

 

 

大切に

 

 

できる時に

できる事を

粛々と

 

 

やさしい時間が流れますように。

 

 

そして、最後まで読んでくださって

 

 

ありがとうございました。

 

 


大阪阿倍野区 台所(daidocoro)
カウンセラー/パン教室講師
あさだ のりこ

 

 

 

 

プロフィール

1993年 神戸女子大学 家政学部在学中パンに出会い、パンについて研究

研究はアレルギーの子どものためのパン作り

 

おいしいパンを作るために

旧エコール・キュリネール大阪あべの辻製パン技術専門カレッジ入学

 

約2年間大手製パンメーカー タカキベーカリーで勤務(販売・製造)

 

辻製菓専門学校で26年間勤務(学生支援・就職支援・製パン理論・製造指導)

勤務期間中 ドイツ カフェ・コッハスにて6か月 研修

 

2024年~ 辻調理師専門学校退職 契約社員として通信教育業務に従事

月1回パン教室開催  

 

子どもの不登校、発達凸凹をきっかけに、心理学を学び

心理カウンセラーとして活動中