当初は観劇する予定はなかった。が、PQの検索で見つけたNY NicheというHPでグレイガーデンズの観劇レポートを読んでガゼン行きたくなったのだ。そのときには、人気演目とあってチケットは売り切れ、待って待ってようやく入手することができた。
(PQのレポート↓ 「意外にヘタレな伝説の女海賊「パイレート・クィーン」)
http://www.nyniche.com/archives/57
(GGのレポート↓色もの好き必見! 「カルトなミュージカル「グレイ・ガーデンズ」)
http://www.nyniche.com/archives/51
ジョン・F・ケネディの妻ジャクリーンの叔母と従姉であるイーディス母娘の物語。セレブから没落して、ゴミ屋敷と化したグレイ・ガーデンズ邸で、メディアの好奇の目にさらされながらも人生を謳歌した母娘。従姉はケネディ家の長男(ジョン・F・ケネディの兄)の元婚約者。
米国の社会背景からこのミュージカルに関心をもったのだが、物語の軸は母娘の関係。その母娘を日本では草笛光子さんと大竹しのぶさんが演じた。素晴らしかった。言葉にならない。
とくに草笛さん。その存在感、気品。
カーテンコールで草笛さんが舞台に出てきたときには、涙が流れ始めて、「ミュージカルは11年ぶりで、もう歌うことはないとおもっていたのだけれど、また機会を与えられて・・・」と挨拶されたときにいは涙腺崩壊。理由はわからない。76歳の草笛さんが全身全霊で演じている気迫が、わたしの魂を揺さぶったのか。自分の母親を思い出させたのか・・・。しばらく、草笛さんの演技を思い浮かべると、涙が出てきて困ってしまった。なんだろう、この気持ち・・・。
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余談になるが、ケネディ家の長兄は家族の期待を一心に受けながら、第二次世界大戦で戦死した。彼が生きていたらジョンより前に大統領になったであろう。
このミュージカルのもととなったドキュメンタリー映画を観てみたいものだ。
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観劇後、皇居あたりを散策した。メガネ橋付近↓9割は観光客。