さて、世の中には「もらって困るもの」というものがいくつかある。
田舎暮らしをしている皆さんの中で、夏~秋ぐらいに頂く「冬瓜」もそのうちのひとつではないだろうか。私の地元では「かもり」といっているものだ。

こいつは漢字の通り瓜の一種であり、もっともメジャーな調理法は「何かと煮て食べる」である。筆者の地元では昆布出汁を効かせて豚の薄切り肉と煮て食べていた。
一般的な調理のコツは下茹でと味を含ませるため煮る→冷す の手順を踏むことだ。

だが。この「冬瓜」が敬遠される所以はそのガサ(量)である。
突然ではあるが、「冬瓜」には2種類ある。毛の少ない、あるいはほとんどないやや小さめの冬瓜(姫とうがん?などと呼ばれるらしい)と白い毛の生えた大きな大きな冬瓜だ。
その重さは、小さい方でも1~2kg、大きい方であれば5~10kgにも及ぶらしい。らしいというのはこれはネット情報でしかないからだ。正直「ブツ」を目の当たりにした事があればそのガサと図体に見あった重量に圧倒され、正確な値など気にはしていられないからだ。
もしあなたがこれをスーパーの買い物で選べるなら、迷いなく小さなものや切身を選ぶであろう。問題はそうでない場合、例えば冒頭にあるように「ご近所さんに頂いた」場合などだ。
田舎暮らし初心者で遠慮スキルが育っていないない場合(もっともスキルが育っていても押しきられることは多々あるが)、この「冬瓜爆撃」にモロに曝される事態に陥る。冷静に考えればご近所さんも正直、自分で育てた冬瓜を捌ききれていないのではないか、という考えに落ち着く。
しかし冷静になれず、こんなに大きなものをあちらこちらから頂いて、捨てるに捨てられず食べるには多すぎるし、『あぁー、もぅーーー!!』となるのが田舎暮らし最初の山場ではないだろうか(それ いいすぎ)。

安心してほしい。我が家の冷凍庫もとりあえず下茹でしただけの冬瓜が、冷凍庫(冷凍庫付き冷蔵庫ではなく冷凍庫専用冷凍庫)の一角を占領していたのだから…
(余談ながらこの状態は筆者の母が亡くなるまで続いていたという絶望的状況だった)

かといって同じ冬瓜料理を出し続けるなんていう暴挙に出れば、当年はなんとかしのげても翌年、翌翌年にはご家族に協力を得られなくなるのは目に見えています。
せっかく田舎暮らしを始めたのに、こんな些細な事で投げ出すのはもったいない。そこで今回は