千夏さん(仮称)が「君」から「彼女」になった3ヵ月のストーリーです。

 

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(前日のストーリーのおさらい):翔太さんにベトナムでの2週間を報告

できた千夏さん。次回お土産を渡す約束もできて、嬉しいことばかり。

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お土産。千夏さんが用意していたのは、シルクのネクタイでした。

 

(つけてくれると嬉しいな)

 

千夏さんはいつ渡そう?いつも考えていましたが、翔太さんが

忙しくなりなかなか渡せずにいました。

 

そんなある日、以前翔太さん一緒に食べに行った食事先で

翔太さんに声をかけてきた女性と会い、

 

「あれ?あなた、この前翔太と一緒だった…」

 

と千夏さんは言われ、

 

「あ、こんばんは…」

と小さい声で答えると、

 

「私ね、この近くで働いているの。だから、

翔太と待ち合わせのお店として昔よく使っていたの。」

と意味深に言いました。

 

「あ、そう、でしたか…」

 

(やっぱり元カノなのかな…)

 

「今日は1人?」

 

「あ、いえ…友達と…」

 

「ふぅーん、翔太じゃないのね」

 

「じゃ、また。」

 

と言って去っていきました。

 

(翔太、翔太って呼び捨てなんだ…)

 

そこからの友達との会話は全く頭に入らず、バックの中の

お土産ばかりに目がいきました。

 

友達と別れたあと、千夏さんはいてもたってもいられなくなって、

思わず翔太さんに電話しました。

 

「もしもし…まだ仕事中ですか?」

 

「そうだよ。でももう少しで終わるけどね。」

 

「少し待っててもいいですか?」

 

そう言って、翔太を駅の近くで待つことにしました。

 

「ごめん待たせて…」

 

翔太さんは少し疲れた様子で千夏さんのもとに駆け寄ってきました。

 

「千夏、どうしたの?今帰りじゃないでしょ?」

 

「友達とご飯を食べてて…そしたら、この前の女性にまた会いました。」

 

「職場が近くだから昔よく使っていたって…」

 

翔太さんはピンとはきていましたが、特に何も答えませんでした。

 

千夏さんはスッキリしない気持ちのまま、翔太さんに、

 

「遅くなっちゃったけど、これ、この間のお土産です。

よかったら使ってください。」

 

と手渡しました。

 

「それじゃ…おやすみなさい。」

 

「お、おい…なんだよ…」

 

千夏さんは行き場のない気持ちを隠すように、そのまま帰りました。

 

 

つづく…