千夏さん(仮称)が「君」から「彼女」になった3ヵ月のストーリーです。

 

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(前日のストーリーのおさらい):頭をポンポンとされた千夏さん。

翔太さんへの思いは最高潮に達していました。

 

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千夏さんは、もう一度告白すると決めました。

 

「私、わたし…翔太さんのことが好きです。」

 

千夏さんは自分のありったけの思いを全て翔太さんにぶつけるように、

まっすぐに気持ちを届けました。

 

「オレも千夏と一緒にいると、自分でいられる。

まだよく好きとかそういう気持ちはわからないけど、こうしていつも

オレのことを思ってくれる千夏とだったら、この先もずっと一緒にいたいよ。」

 

千夏さんは翔太さんの言葉を頭の中で何度も何度も繰り返しました。

 

「ちゃんと好きって言葉が言えるようになったら、オレからも言うから。」

 

そう言って翔太さんは、千夏さんに向けて手を差し出しました。

 

「これからもよろしく。」

 

「翔太さん…」

 

2人は初めて手をつなぎました。

 

「千夏の手って小さくてかわいいな」

 

翔太さんが言う一言一言が嬉しくて恥ずかしくて…

千夏さんは言葉になりませんでした。

翔太さんの手は大きくて、とても温かく感じました。

 

2人は余韻を少し感じたあと、それぞれの帰路につきました。

 

千夏さんは翔太さんと初めて会ったときからのことが

走馬燈のように頭の中を駆け巡りました。

 

もうさっきまでの恋愛に奥手な千夏さんの姿はありませんでした。

 

自分としてはいろいろ紆余曲折があったにせよ、その時その時で

頑張ってきた自分を褒めてあげようと思いました。

 

(これが自分を好きになるってことなんだね)

 

相手を思いやることはもちろんですが、ただ優しくするとかではなくて、

同じ目線で同じ方向を見ることによって景色が今までと違うものに

見えてくる気がしました。

 

まだ、はっきりと自信が持てるまではいきませんが、

翔太さんと一緒に歩むことで見えてくるものがあると思えたし、

またいろんなことを一緒に見てみたいと思いました。

 

 

それからの2人は、今までと同じペースではありましたが、確実に

近い距離感でお互いを尊重し合う仲になっていきました。

 

千夏さんは相変わらず翔太さんのことは

「翔太さん」

と呼んでいましたが…(笑)

 

そして2人は1泊2日で遠出をすることにしました。

計画は千夏さんの担当。

2人で泊まりがけで出かけるなんて、数ヶ月前までは想像も

つかなかったので、千夏さんはバタバタを準備をする日々でした。

でも確実に楽しい気持ちに包まれていました。

 

千夏さんはいつもにも増して、あらゆるシュミレーションを

頭の中でする妄想両想い女子になっていました。

 

今まではすぐにネガティブになってしまう自分、けれど、

今はいつも翔太さんがそばにいるシチュエーションが描けるので、

何をやるにしてもにやけ顔になっていました。

 

相談や心配してくれた方々にも順次連絡をとり、

翔太さんとのことを報告しました。

 

良いことも悪いことも?様々なアドバイスをもらい、

時には少し不安になってしまうこともありましたが、

翔太さんを信じる気持ちだけは揺るぎないものとなっていました。

 

 

そして、旅行当日…

 

「お待たせ。待った?」

少年のような翔太さんにも笑顔がはじけていました。

 

さぁ、これからワクワクのお出かけです!

 

 

つづく…