千夏さん(仮称)が「君」から「彼女」になった3ヵ月のストーリーです。
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(前日のストーリーのおさらい):告白をして後悔している千夏さん。
翔太さんは自分が思っていたことと違う反応を示してくれているが…
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今すぐここからまた走り去りたい千夏さんでしたが、いい具合に
進む道を翔太さんにふさがれていたので動けなくていました。
「初めてだったよ。あんなにドタバタしながらの告白って(笑)」
翔太さんはクスっとしながら私に話しかけてきました。
「ひどい、笑うだなんて…」
「ごめんごめん、そういうんじゃなくて、なんていうかさ、
千夏さんっぽいなって」
「私っぽいってどういうことですか?」
こんなやりとりをしながら、私の心が少しほぐれていくのを感じました。
「やっと、いつもの千夏さんに戻ったね」
そういって翔太さんは近くにあったベンチに腰をかけました。
「ほんと嬉しかったんだ…でも今は…」
(やっぱりだめなんだ…)
千夏さんは断られるのを覚悟していました。
すると翔太さんから、
「もう少しこのままでいいんじゃないかな。正直、まだオレ、
千夏さんのこと、分かっていないし…
もしも、そうなるとして、だったらちゃんとわかり合ってからがいいんじゃない?」
とても全うな答えが返ってきました。
「え、あ、はい…」
断られたわけではないとホッとした千夏さんでしたが、それと同時に、
思いを伝えることしか頭になかったので、正直その先をどう進めて
いけばいいかわかりませんでした。
「あ、あの…どうしたら…」
「もっとお互いに連絡をとるとか、ご飯を食べに行くとか、
そういうことじゃないかな」
私はハッとしました。翔太さんは私のことを考えて言ってくれている。
それにひきかえ、私は自分のことばっかり…
「まぁ、とりあえず、今オレが思っていることを伝えられたからよかったよ。
またね、連絡する」
そういって翔太さんは振り向きざまで手を振りながら帰っていきました。
千夏さんは家に帰る途中、1ヵ月間コミュニティに通ったことを思い出していました。
(占いの先生や七海さん(仮称)が言っていたことはこういうことだったのか…)
その夜、千夏さんは先生に手紙を書きました。
告白したこと、その後自分がとってしまった行動、翔太さんの優しさetc.
かなりの長文になりましたが、それを書くことで頭の中がすっきりした思いでした。
そして数日後、先生から返事の手紙が来ました。
そこに書いてあったのは、1つのポエムでした。
~好きな人に好きって伝えられたことは素晴らしいこと。
今度は、好きって言われるようになりなさい。
それをどうするかは千夏さん次第。なぜなら、
あなたはその答えをちゃんと自分の心の中に持っているから~
そして追記で、
~この時間を楽しんで。それがあなたにとってこれからの人生の
最も大事な財産になるから~
千夏さんは、何度も何度もそのポエムを読み返しました。
つづく…
