『石狩挽歌』 その3 なかにし礼の詩 | 大地の里blog

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北の大地から、徒然なるままに・・・

 昨年、11月24日のトークセッションでなかにし礼はこんな詩を朗読した。

「平和の申し子たちへ!泣きながら抵抗を始めよう」その3

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世界史上類例のない
六九年間も平和がつづいた
理想の国に生まれたんだもの
平和しかしらないんだ
平和の申し子なんだ
平和こそが君の故郷であり
生活であり存在理由なんだ
平和ぼけ?なんとでも言わせておけ
戦争なんか真っ平ごめんだ
人殺しどころか喧嘩もしたくない
たとえ国家といえども
俺の人生にかまわないでくれ
俺は臆病なんだ
俺は弱虫なんだ
卑怯者?そうかもしれない
しかし俺は平和が好きなんだ
それのどこが悪い?
弱くあることも
勇気のいることなんだぜ
そう言って胸をはれば
なにか清々しい風が吹くじゃないか
怖れるものはなにもない

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 今朝からの雨が
 夕方には雪に変わった。
 北の大地は暴風雪のようだ。
 でも春は必ずやってくるだろう。
 誰の頭上にも平等にやってくるだろう。
 こんな世でも
 季節の移り変わりだけは信じられる。
 また感じていたい。