あなたはじっとしゃがんでいた
勇気が要ったけれど声をかける
「大丈夫ですか?」
「大丈夫ですよ、ほら」
その手の指し示す先には
名前の知らない花が咲いていた
紫色の小さな花
控えめに咲く都忘れ
目を惹くような花ではないけれど
そんな花をじっと見つめるあなた
そよ風に揺れる紫
首肯しているかのように揺れる花に
僕はあなたを見た
小さきものに目を向けるあなたを
愛と慈しみの眼差しは
僕の心を惹きつけた
あなたの事は知らないけれど
あなたの愛は知っている気がした
たくさんの人に見ていただきたいので
クリックお願いします
↓
詩・ポエムランキング