数年前から松の葉枯れ病(ペスタロチア)が猛威を振るっているみたいで、うちの棚場も他人事では無く発症したかな??と言う黒松もありました。
神奈川の黒松名人の棚場でも発症していたりと、最近の気候も手伝っての事なのでしょうか?

このペスタロチア、まだ自分はくらってないのですが、本当に厄介な病原菌のようです。

今年の5月4日に発売の盆栽世界に特集記事にまとめてあった物を少しお借りして書こうと思います。

まず、ペスタロチアに感染すると秋頃から葉に黄色の線が現れ変色して来ます。

感染した葉⬇︎
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この時点で異変に気付いても駆除対策は出来ず、12月にする石灰硫黄合剤で何となく菌の動きを抑制するくらいしか出来ない様です。(潜伏期間中は何をしても無意味)


年間丸グラフからも解る様に、夏〜初秋頃は潜伏期間、晩秋〜初夏に発病し、感染期となります。
このグラフの赤い期間の6月〜8月末(感染期)の間にしか薬剤散布でペスタロチア菌の退治は出来ないので、滅茶苦茶厄介です。

使う薬剤も


他に、キノンドー水和剤やZボルドー水和剤も有効らしいです。

殺虫系や殺菌系の薬剤を数種類使用のローテーションで菌に抗体を作らせなくして、展着剤でしっかりと葉に薬剤を留める様にします。

この薬剤散布の頻度は10日〜14日間隔で感染樹、無感染樹に関係無く全ての樹に、6月〜8月末まで行います。
ペスタロチアに関わらず、いろんな病気には、予防策を講じておくことが最大の効果と言っていました。
当たり前ですが、棚場を綺麗に維持管理したり、毎月の定期消毒や、日々細かく樹を観察する事が病発症を減らす最善かと改めて思いました。

甘く見てると樹が全滅するガチでヤバイ、松の葉枯れ病の記事でした。

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