今日は五葉会の会長が盛んにやっている湘南作りの黒松を書こうと思います。

神奈川の湘南地方で改良された小品黒松盆栽のザル作りと仕立て方を書いてみようと思います。
黒松盆栽を語るなら三河の黒松が元祖?なので外せないと思います。
昔から黒松は三河の黒松と言われるように愛知、静岡が盛んな場所です。
その地方に湘南の方々がどんな作り方をしているのか見に行き、交流され湘南作りの黒松が誕生したと言われています。
三河が本家で湘南が真似したとか色んな説はありますが、、、(どっちも凄いからどーでも良い)

湘南作りと三河作りで決定的に違うのが樹を太らせる樹芯の吹かせ方です。

湘南作りは縦吹かせと言われる手法に対し三河作りは横吹かせで仕立てられます。
以下湘南作り

山から採った祖樹の枝を2月後半に挿し木します。
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挿木素材が安定するのに2年。それからザルに移します。下記写真はザルに入れてから2年経過。
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良い曲とたくましい太さ根元です。
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十分な太りを得たら伸ばしていた芯を切り、今度はザルから土鉢に移し、頭の部分とともに各枝を作り込みます。
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土鉢で2~3年作ります。
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そして念願の本鉢へ!
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この本鉢までが挿木から大体7年だそうです。

五葉会ではこう言う作り方から日頃の手入れ方法、種樹の入手先から作り込み方まで盆栽の事なら何でも解る勉強会もやってます。
私も来年から挑戦します。湘南作りαとでも命名しようかと思います。笑
早く理想の黒松模様樹盆栽を手にしたいです。
またこのコラムは随時作業した時に書いていこうと思います。