誤訳があるかもしれないので、この記事のみリブログはなしとさせて頂きましたお願い

 

順天堂大学医学部附属浦安病院の発表のようですが、日本語のレポートが見つからず。抗MDA5抗体陽性の皮膚筋炎患者の方が、寛解導入療法中に新型コロナウイルスに感染した例です。

 

46歳女性。今年の2月に抗MDA5抗体陽性の皮膚筋炎•間質性肺炎と診断され入院。3剤併用治療で順調な経過を辿り、エンドキサンを4回終えたところで退院。(エンドキサンは退院後も数回予定)胸部CT画像上、間質性肺炎は改善し、抗体値も950から65に改善していた。

 

その後、4/23に空咳症状が出現し、5月に受診。胸部CT画像ですりガラス陰影が出現し、サチュレーションは鼻カニューレにより酸素流量2リットルで96。フェリチンは基準値内ながら軽度上昇し160。一方、抗MDA5抗体値は37と引き続き改善傾向にあった。

 

翌日、PCRでコロナ陽性と判明し、ファビピラビル、ナファスモタット、シクレソニド吸入剤(吸入ステロイド薬)で14日間治療し、16日目には肺炎症状は改善。(酸素療法は入院後5日目には停止)この患者さんの例では、皮膚筋炎性間質性肺炎入院時よりも、コロナ感染時の方が、肺炎症状やフェリチン上昇が目立ったようです。とはいえ、強力な免疫抑制剤使用下にあっても、コロナの症状はmildで(軽症?中等症?)、治療によって軽快に向かったようです。ただ、PCRで2回連続陰性を確認するまでは少し時間がかかり46日後に退院したとのこと。

 

興味深かったのが、免疫抑制剤が抗体触媒性の臓器不全(antibody-mediated organ damage)を予防する可能性がある、と書かれていた点です。サイトカインストームを抑えるということなのかな??免疫抑制剤を服用しているとスイッチが入らない??抗MDA5とコロナ肺炎の類似性が着目されているのも、コロナの治療において免疫抑制剤の有用性を確認する目的があるのかなと思いました。あと意外だったのが、コロナ治療中もプレドニゾロンは予定通り減薬している点です。私は今ステロイドを3ミリ服用していますが、コロナ肺炎になったらステロイドを増やすのかなと思っていましたが、コロナ肺炎には他の患者さん同様、ウイルスの増殖を抑える治療をするのがセオリーということでしょうか?

 

いずれにしても治療経過が順調であったようで良かったです。

 

右差し原文です。免疫疾患をお持ちの方で感染したケースを聞くことは少ないので、興味深い一例です。

 

Complication of coronavirus disease 2019 during remission induction therapy against anti-MDA5 antibody-positive dermatomyositis