一週間経って、漸く治療による痛みや違和感はなくなった。靴下も履けるようになった。それでも、家の中では歩けるのに、外に出るとぎこちない歩きになってしまう。下り坂は相変わらず踏み込み時にするどい痛みが走る。天気もあいまって、気分が一向に晴れない。

 

再び体外衝撃波をあててもらう。果たして良くなるのだろうか。改善の兆しはまだみえない…。

 

 

Day 2 

部屋の中は支えがなくても歩けるようになる。膝はあまり曲げることができず、横にならないと靴下がはけない。無理のない範囲で歩いた方が良い、というどっかの誰かの動画を見たので少し外に出てみる。傘を杖代わりにしてみたが、恐ろしく歩けない…。部屋の中と外は大違いだ。

 

Day3

部屋の中は大分スムーズに歩けるようになる。膝があまり曲げられないので、椅子に座る時も足を少し遠くに着いて座る。買い出しで外に出てみた。ゆっくりだが前日よりは歩けた。

 

Day 4

やや停滞気味。前日よりも良いような悪いような…。動けない不自由さにストレスが溜まり、イライラが止まらない。なぜ自分がこんな目に合わないといけないのか、寛解している皮膚筋炎の病気すら憎らしくなる。

 

Day5 (←今ここ)

今日はどうしても出社しなくてはいけなかった。雨も降っていたが、弱まっている時間帯を狙ってでかけた。念の為サポーターを付けていたが、オフィスの中は比較的歩きやすかった。建物の外を歩くのはまだまだスムーズにはいかない。膝は少し曲げやすくなった。

 

 

週末、膝に負担のないスニーカーを探しに止む無く地下鉄移動をした。普段なら考え事をしている間に着くような距離が果てしなく遠く感じる…。そしてまたエレベーター探しの旅早くこの生活から脱したい…。

 

待ちに待ったPRP治療の日。処置前に再度、膝の状態に関する説明があった。膝の外側の軟骨の下骨損傷。半月板も明確ではないけど、損傷の疑い。読影結果とも見解が一致しているようだ。改めて変形性膝関節症のグレードについて聞いたが、初期ではあると思うのだがはっきりとしたグレードは聞けなかった。症状と痛みの度合いが一致していないからかもしれない。治療方針としては外側からPRPを注射で入れ、併せて体外衝撃波治療を行う。PRPの濃度はそこまで高めなくても良さそうだ。

 

それにしても変形性膝関節症になるには少し早い気もする。加齢と言ってしまえばそれまでだけど、ステロイドを服用して筋肉が落ち、寛解している今も運動量が圧倒的に減っているのが良くなかったのかな、と思う。在宅ワークは負担が減るけど、体力維持にはいいのかもしれない。

 

採血:50mlの量は初めてなのでやや緊張。普段の採血の量よりも多いのは間違いない。最初にリクライニングチェアの部屋に通されたが、ベッドに変更してもらう。この日はあらかじめ水分を多めに採っていた。後半少し嫌な予感があったので、大きく息を吐きだした。気づいた看護士が「あと少しですからね」と声をかけてくれる。迷走神経反射は精神状態にも左右されるので、「あと少し」の一声に助けられなんとか頑張れた。

 

待機:遠心分離機での作業は15分程度のようだが、前後の患者さんの診察の兼ね合いもあって1時間程待った。

 

処置:このクリニックはPRP注射の前後に体外衝撃波を当てることを推奨することがあるようだ。組織が反応しやすい状態に整え、またPRPによる修復反応の立ち上がりを後押しすることが期待できるという。体外衝撃波治療を併用するかどうかは、クリニックによって方針は異なるようだ。そして効果には個人差がある。体外衝撃波を当てていくと痛みがある場所が響くような痛みを感じる。

 

続いてPRP注射。十分冷やしてから細い針で麻酔を打つ。痛みはほとんど感じなかった。続いてPRPの注射。麻酔を打っているせいか、多少の違和感はあったものの痛みはほとんど感じなかった。再び軽く体外衝撃波を当てて終了。迷走神経反射が出なくて一安心。ベッドで寝ている状態では痛みはない。

 

お会計と次回予約をして帰宅。決して安い治療ではないが、マッサージやリハビリも回数を重ねればそれなりの金額にはなる。さて、クリニックを後にして数メートルほど歩いた所で気づいた。こ、これは思ったより歩けない。膝が痛いのとも違う。膝の上の筋肉が突っ張るような感覚と言ったらいいのだろうか。そして足が鉛のように重い。徒歩10分もない距離を足を引きずるように、倍くらいの時間をかけて帰った。途中タクシーに乗れば良かったと後悔したが、近すぎて気が引けた…。注射後歩いてお帰り頂けます、とはクリニック側の言い分ではないだろうか。

 

それでもなんとか家に辿り着き、すぐにもらったカロナールを飲む。全く効かない…。立っているだけでも体重がかかると重い痛みを感じ、何かに捕まっていないと歩けない。動きが怪しいのか、愛犬のチワワが不審者を見るかのような目で見てくる…。当日は入浴を控えてシャワーのみと言われたが、シャワーを浴びる気力もない。いつもはチワワを抱き上げてベッドまで連れていって乗せてあげるのだが、5キロ級のチワワを抱いて歩ける状態ではない。ベッドの側まで来てもらおうと思い呼んでみるが、何故か警戒して近くまで来ない…。放置して先にベッドに横になっていると、しばらくして自力で飛び乗った。シニア犬なので、足腰に負担がかかると思い、ベッドから上げ下げしてあげているのだが、そこそこ高いベッドに飛び乗れる脚力がまだあるようだ。羨ましい…。

 

 

いよいよMRIの結果を聞きにいく。骨壊死がみられたらまた一から考え直さないといけない。思いのほか悪かったらどうしよう、と心配していたのだが、結果的にはMRIもそこまで悪くはなかった。強いて言えば~、の前置きがありつつ、膝のお皿やレントゲンでも指摘があった軟骨下骨に若干損傷があるように見える、と。損傷の程度に比して、炎症が強く出てしまっているよう。このまま炎症が続くのは良くないようなので、予定通りPRP治療を試してみることにした。

 

画像上の状態がそこまで悪くないので、PRPの濃度は標準的なものでよさそうだ。採血は50ミリほど。通常の採血よりは多めである。皮膚筋炎の診察では、7-8本取ることが多いが、採血管が用途毎に分かれているだけで総容量はさほど多くないと言われたことがある。念の為、迷走神経反射があるため、採血後は少し長めに横になっていたいことを伝えた。

 

感染症のチェックをしないといけないため、採血をして終了。PRPの予約は最短の一週間後にいれた。

 

 

MRIを無事乗り切り、次の診察までに一週間。まずやったこと…。初回は倒れてしまい、ほぼ何もせず終わったので、最初の整形外科でリハビリをもう1回受けにいってきた。リハビリは膝の周りだけではなく、お尻周りの筋肉を鍛える動きもあり、これが思いの他良かった。膝に違和感がで始め、最初は階段や坂道の時だけ痛みがあったのだが、長く右足を庇って歩いていたせいか、膝ではない部分にも痛みが出始めた。また平坦な道でも日によっては歩きにくいことが増えていた。1回のリハビリだけでも、足や膝まわりのだるさ、平坦な道での歩きにくさが幾分改善された。それからここで教えてもらったリハビリは毎日続けているが、効果は実感できる。ただ、やはり階段や坂道の下りで足を踏み込む時に痛みが走るので、膝の痛みそのものには効果がないようだ。

 

PRP治療をする上で、膠原病内科の主治医の了承を得るかどうか迷った。MRIの結果でPRP治療を受けれることが分かったら、すぐに予約を入れるつもりだ。なので、次回の診察だと事後報告になりそう。自分の血からPRPを作るので、免疫の拒否反応はないはずだ。相談したところで専門でもないので、困るだろうか。駄目と言われたらどうするか…。迷いに迷ったが、歩いて10分もかからないので、予約を入れてサクッといってきた。結果的にはダメとは言われなかった。効果があるかどうか、やって意味のある治療かどうかは、主治医の管轄外なのであえて意見は求めなかった。リスクとしては、針を刺すので感染リスクはあるよね、という話だった。また、免疫の拒否反応についても、他に薬剤を使わないなら大丈夫じゃないか、と。ついでにリウマチの可能性は考えなくて良いか聞いてみたが、右膝だけなら違うんじゃないかと言われた。先生からも骨壊死の心配はあがっていた。

 

あっちこっちのクリニックに行くこと5回。次はいよいよMRI結果を聞きにいく。通院祭りの日々である。若い頃に戻りたいと思ったことはないが、痛みを感じない日々は尊い。