小さな星屑 #14 | 大仏マンのお遊戯

大仏マンのお遊戯

ブログの説明を入力します。

純は、学校を出て帰り道を歩いていた。


「明日また、蒼太くんに謝ろう……」

「お~い、純」


すると呼ばれる声がしたので振り向くと、後ろから隼人が走ってきた。


「隼人くん。どうしたの?」

「なぁ、ちょっと付き合ってくんねぇか」

「?」











純は、隼人に連れて行かれるがままに、付いて行った。


「ここだよ」

「ゲーセン?」


隼人が立ち止まって指をさしたのは、学校の近くにあるゲームセンターだった。


「そう。蒼太のやつ、今日も練習だ~って言って帰ったからさ。ちょっとぐらいいいだろ?頼むよ」


隼人は両手を合わせて、頼む素振りをした。


「いいけど……」

「よし!!実は、俺やってみたいやつが、あるんだよなぁ」









「これって……」


隼人がやりたいと言ってきたのは、画面に映し出される振付けに合わせて体を動かして、機械に付いているカメラで動きを認証して、プレイしていくダンスゲームだった。


「お、もしかして知ってる?一人じゃ、恥ずかしくてさぁ」

「でも、僕、体動かすの苦手だし……」


純はうつむきながら答えた。


「大丈夫だって。昔から、リズムに合わせてボタン押すゲームとか、得意だっただろ?ボタンが、体に変わったぐらいに思えば、いいんだよ」

「わかった……」


隼人にそう言われると、純はしぶしぶゲーム機の前に立った。


「じゃあ、始めるぞ。……おっ、意外と難しいなぁ。こうか!!ほっ、ほっ、っと」


隼人は画面に合わせて体を動かしていく。その隣で純も体を動かしている。そして、曲が終わると、評価が出てきた。


「いや~俺、評価B。なんだ純、評価Aじゃん。すげ~」

「そんなことないよ」


少し照れながら、純は答えた。


「いやいや、初めてでこれだけできるって。やっぱセンスあるよ」

「ゲームだしね」

「……やっぱ、純も蒼太たちといっしょに、ダンスしたほうがいいと思うぞ」

「え?」


突然の隼人の言葉に、純は驚いた様子だった。


「おまえ、気づいてないかもしれないけど、ゲームしてる時、すごい楽しそうだったぞ」

「……」

「ダンス好きなんだろ?」

「……好きだけじゃあどうしようもないよ」


純は小さくつぶやいた。


「そうか?俺は好きなだけで、十分だと思うけどな」

「……ごめん、僕、勉強あるから」


隼人にそう告げると、純はカバンを持って、行ってしまった。


「そうか、俺もう少しここにいるわ。じゃあな!!」


隼人は、去っていく純の背中に向かって叫ぶと、また体を機械に向き直した。


「さて、もう一曲やって帰りますか。ほっ、ほっ、っと……まあ、こんなもんかな」


そう言うと、隼人もカバンを持って、ゲームセンターを後にした。










しばらくして、後ろで隼人を見ていた二人組の女子高生が、機械の画面を見て話をしていた。

「ねえ、さっきの人見た?」

「うん、最高難易度で評価AAA出してたよねぇ……」