秋山準と丸藤正道の邂逅を見逃すな! 〜全日本プロレス「チャンピオン・カーニバル」 | DaIARY of A MADMAN

DaIARY of A MADMAN

毎日、ROCKを聴きながらプロレスと格闘技のことばかり考えています。

昨年から上昇機運にある全日本プロレス。現在、絶賛開催中の「チャンピオン・カーニバル」の評判がいい。


参加メンバーが粒選りで、昔の馬場・全日本時代さながらに、“大型レスラー” が一堂に会しているのが、その理由だろう。


これで鈴木秀樹と関本大介が参加していたら文句の無いところだが、それは贅沢というもの。これだけのメンバーを集めた秋山準社長の手腕には、唸らされるばかりだ。



注目カードはいくつもあるが、やはり過去を知る者として、4/25後楽園ホール大会で組まれた「秋山準 vs 丸藤正道」は無視できない。


全日本から共に飛び出し、NOAHの旗揚げに参加したものの、「三沢光晴直系」というイメージが強い丸藤だからか、たまたまか、あまり2人の絡みが印象的に残っていないというのが本音。



よく知られた話だが、秋山は、自身がデビューした後、川田利明に厳しく突き放された経験がある。プロの厳しさを教えてくれたのは川田だと事あるごとに感謝の言葉を口にしているが、その教訓からか、秋山自身、後輩へは愛情を持ちつつも、厳しく接することで有名だ。


「性格的にも合わない」と噂されるKENTA(現ヒデオ・イタミ)などとは、ことさら固い試合になったが、一方でKENTAと同じ時期にトップに上がっていった丸藤について秋山はどう見ていたのだろうか。


公然と秋山への不満を口にし、気持ちで向かってくるKENTAだから、遠慮なく「倍返し」で叩き潰していたが、動きも考え方もスマートな丸藤は、秋山に面と向かって批判することも無かったし、秋山もKENTAと同じような接し方ではなかったような気がする。


一見、KENTAの方が手が合わなそうだが、そこは男社会。まして、体育会系なのだから、秋山にとっては、憎たらしくも可愛い後輩なのだろう。


それに対して、優等生で掴み所の無い丸藤の方が距離があったのではなかろうか。



一説には、秋山がNOAHを離脱した理由に、「丸藤の副社長就任」があるとも言われるが、もちろん真相は藪の中だ。



報道によると、秋山のNOAHラストマッチが、丸藤とのシングルだったらしい。残念ながら、全く覚えていなかった。


むしろ、その後の全日本での諏訪魔戦や船木誠勝戦の方が強く印象に残っている。大方の人はそんな感じじゃないだろうか。



いずれにせよ、NOAHの退団をきっかけに途切れてしまったのか、初めから交わっていなかったのか、縁が薄いように思われた秋山準と丸藤正道の歩む道が再び交差することになる。

 


経営者としても優秀なことを証明しつつある“厳しい先輩” と、プロレス団体の経営者としては落第と言わざるを得ない“優等生の後輩”。



ジャイアント馬場が創設し、三沢光晴が夢を描いた「全日本プロレス」とは何だったのか。

是非、今のファンはもちろん、今回参加している選手にも示してもらいたいものだ。

 


レフェリーに和田京平、セコンドに渕正信。これで川田が来場してくれれば言うこと無いんだがなぁ。


 


 








プロレス ブログランキングへ