今朝、自転車で通勤してたら、
みんながぼくの方へ寄ってくる。
歩道を歩いている人の右側を通り抜けようとしたら、
その人が何を思ったか、
右側に寄ってくる。
歩道を自転車で走ってる人の左側をすり抜けようとしたら、
その自転車がなぜかいきなり左側に寄り出す。
歩道を走っていて、
細い道を渡るときに人がいたから端っこに寄ったら、
その細い道から自転車に乗ったおばちゃんが飛び出してくる。
そんなことが何回かあった。
みんな、車道は気をつけるけど、歩道は気をつけないんですねぇ。
自転車が来るとはまさか思ってないんですねぇ。
自転車に乗ってる人は、
自分より速い自転車に抜かされるとは思ってないんですねぇ。
で、そういう人たちはいくらベルを鳴らそうが、
キキキーッ!と不快なブレーキの音をさせようが、
まさか、自分の後ろにいるとは思わないんですねぇ。
そんなこんなで今日は危ないぞ、気をつけなきゃ、
と思っておったわけですが、
自転車3台が余裕で並んで通れる歩道でその事故は起きました。
前を自転車になんか大きい荷物を乗せたおばちゃんが、
歩道の真ん中を我が物顔に走っていたと思いねぇ。
で、向こうからは若い娘さんが左側に寄りながら歩いてきた。
そして、おばちゃんの後ろから、若いお兄ちゃんが、
右側からおばちゃんを抜かそうとがんばって上り坂をこいでいた。
運の悪いことにその3人は同じところですれ違った。
昔、佐野四郎さんが、視聴者の疑問を解き明かす、
なんちゃらいう番組をやっていたとき、
その疑問をWEB上で募集していた。
その中に、なんで3組の自転車なり、歩行者なり、車なりが、
すれ違うときに、横一線に並んでしまうんでしょう、
という疑問があった。
それは完無視だった。
でも、ぼくもそう思う。
それが印象に残っているからそう思ってしまうのか。
それとも、そういう確率が高いのか。
車と自転車と電信柱とかも横一線に並んでしまう。
それは、遠くから見かけたある人の顔をもっと見たいと、
思ったときに、ちょうどよく見える場所まで近づいたら、
その人が後ろを向いてしまったり、
ちょうど間に入ってしまった人や電信柱で全く見えなかったり、
下を向いてしまったり、
結局顔は見えない、
そんなことと似ている。
で、おそらく、今朝はこんなことが起こった。
娘さんは向こうから歩いてきて、二台の自転車が来るから、
こっちから見て、左端に寄った。
おばちゃんは、向こうから娘さんが来るから、
絶対あたるはずもないけど、ちょっと右へ寄った。
若者は、これだけあいてればすり抜けられると思って、
おばちゃんの右側をすり抜けようとした。
すると、おばちゃんは右側からいきなり自転車が来たので、
びっくり仰天して、バランスを崩した。
そして、右側へ倒れた。
若者と並んだときに倒れた。
若者にぶつかって倒れた。
若者は、そのまま、おばちゃんと歩道の柵にはさまれるように、
倒れた。
実際、手を自分の自転車のハンドルと歩道の柵にはさまれた。
かなり痛そうだ。
後ろから見ていたら、最初から中途半端な位置を走っていた、
おばちゃんが悪い。
どっちかに寄って走るべきだ。
おばちゃん開口一番、
「もう! すり抜けなんてだめじゃない!」
若者はもともと気が弱いのか、痛さで何も考えられないのか、
「すみません」
「もう!」
「すみません」
「で、あんたは大丈夫なの?」
自分の悪さを棚に上げ、相手の心配をすることによって、
相手より優位に立つ。
ぼくはちょっと心配して見守っていたが、
急いでいたので、そのまま離れた。
いやー、危ない危ない。
転ばぬ先の杖。
自分の思ったとおりに相手が動くと思ったら大間違い。
相手が動くすべての可能性を考慮して、
自分は動かねばならない。
特に自転車、車、バイクに乗っているときは、
相手は何も考えておらず、
こっちの存在も気づかず、
自分勝手に行動するに決まっている、
と、思っておかなきゃいけない。
自分もきっと逆の立場なら同じことをするはずだ。
人の振り見て我が振りなおせ、でした。
いやー、教訓教訓。