屏風祭 〜杉本家住宅〜 | クーニーのブログ

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さて月曜日。
長刀鉾ちまき騒動のおかげで(?)、午前中という早い時間にお祭りに出てこれたので、少し鉾町を歩いてみることにした。
午前中にお祭りに来るなんてびっくり
祇園祭といえば、夕方、提灯に火が灯ってから行くイメージだから、明るい中を歩いていると変な感じショボーン

なぎなたさんからまっすぐ四条通りを西へ、函谷鉾や月鉾を見ながらもう少し西へ歩く。
南へ下がる細い路地、膏薬厨子(こうやくのずし)を入って、綾小路通の杉本家住宅を目指す。
屏風祭で、建物内部を特別公開されている。

杉本家…亡くなられた先代の当主は…新書大賞を取った井上章一著「京都ぎらい」の冒頭に出てくる、これぞ京都人という強烈なエピソードのおかた爆笑
洛中育ちの先代に、嵯峨で育った著者がディスられた話し。
でも学生の時、私は第二外国語をその先代に習ったんだけれど、素敵な先生だった記憶があるんやけどなぁ。

私は、嵯峨にそんな気持ちは毛頭ないけれど、宇治や城陽出身の芸能人が「京都出身」と言われていたら、「ん?京都ちゃうやん」と心の中でつい突っ込んでる爆笑ひぇ〜、何様お願い
そういう私も北区出身やから、立派にディスられ対象やけどね。
あっ、でも結婚するまでは本籍地は中京区だった。父親は鉾町の生まれだったので。では、大きい顔しとこか、ハハハ〜ニヤリ

さて、杉本家と伯牙山。

祇園祭では屏風祭といわれるものがあって、お祭りに合わせて、鉾町の旧家、老舗が所有の美術品を飾り、公開される。
室町通りや新町通りが多い。
屏風を飾られていることが多いので、屏風祭と呼ばれているんだろう。
杉本家では、俵屋宗達の「秋草図屏風」、熊代繍江の「蘆雁図屏風」などを拝見する。

杉本家の場合、なんといってもいいのが、町屋の部屋の中に普通に置かれた状態で、見ることができるということ。
ガラス越しとか、玄関先とか、展示のための特別な部屋ではなく、夏のしつらえのお部屋で!
建具が襖や障子から、よしず障子に代わっていて、目に涼しげ。
すだれもいいね、やっぱり。
大きな氷の柱もお庭に置かれていた。
昔のお家は、こんな風に6月には建具を夏仕様にかえていたんやね。
お雛さんの時にも特別公開をされるけれど、私は夏のしつらえのお祭りの時が好き。

四条烏丸近く、こんな大きな町屋が残っているなんて、すごいなぁ。
先生のご苦労が偲ばれる。
平成22年に重文に指定されている。

(見学には、維持保存協力金を払います。靴下の着用が必要。常は非公開です。)

杉本家住宅
  綾小路通り新町西入ル
  地下鉄「四条駅」、阪急「烏丸駅」下車 徒歩5分


店の間で伯牙山のご神体や前掛、胴掛、見送りなどを見ることができた。こちらは無料。



杉本家を出たあとは、近くの山鉾を見て帰ることに。
蘆刈山のライオンに会いに行く。
前掛の段通「凝視」(山口華楊原画)

蟷螂山のかまきりにも会って、

放下鉾も通ったのに、人気のフクロウに会い忘れショボーン

そして霰天神山→占出山でフィニッシュ。
まだ早い時間やから、占出さんの子どもたちの歌声が聞けずやったのは残念やった。


お昼間にお祭りに行ってみて思ったことは…
山鉾の懸装品など、ゆっくりじっくり見るには、お昼がいい。
今年のように粽が早くに売り切れるなら、お昼に来なければ。難儀やなショボーン
でも、鉦の音やお囃子、子どもたちの歌声、提灯の灯りなど、何もない。
ちょっと興ざめ。
雰囲気がいいのは断然、日が落ちてから。

さて、来年はどうしようかな照れ