やっとたどり着いた京都シネマ 〜人生フルーツ 〜 | クーニーのブログ

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大好きなフィギュアスケートや絵本のこと、カフェや京都のこと、持病の膠原病のことなど気ままに綴ります

月曜日、お休みの日、映画「人生フルーツ」を観た。
実は2回め
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東海テレビ制作のドキュメンタリーを映画にされたもの。
大評判の映画で、でも実際観る前には、ちょっとその評判とは繋がらない、何か違和感を持っていた。
絶賛されていると、疑り深くなるんよね。
性格、ワルっ 口笛

ご主人の修一さんは、日本住宅公団創設の時に入社し、60年代に大規模ニュータウンの建設にかかわった公団の設計のエースだった人。
そんな人が、自分はスローライフの生活?と、どうしても繋がらない。
それから映画の宣伝チラシには、「人生はだんだん美しくなる。」という言葉が添えられているんだけど、ほんとに?と。

そして2回観に行ったのも、単純に1回めに感動して行ったわけでもない。
すいませ〜ん。
1回め観た時に、何かの場面でいろいろ考えごとをしてしまい、観ていないところがあった。
2回め観てわかったんだけれど、やはり仕事先の後輩へのインタビューの部分がごそっと抜けていた アセアセ
そして観る前に、「老夫婦のスローライフな穏やかな暮らし」の映画、くらいにしか思っていなかったんだけれど、そんなことでは片付かないものがあって、それをもう一度観たかった。

結果、2回観て良かった。
ネタバレになるので、いろいろ書けないけれど…。

修一さんは、自分が大きく関わったニュータウンの姿を、あの家からどんな思いで目にしていたのかなぁ…。

「長く生きるほど、人生はより美しくなる」
アメリカの建築家フランク・ロイド・ライトの言葉だそう。
映画の中でも英子さんが修一さんのことを、「年を取ってから、いい顔になってきた」みたいなことを言っていた。

そうだといいんだけどね。
それはとっても理想。

母親に接していると、真面目に誠実に生きてきて、人生の最後にどうしてこんな目(認知症)に母親はあわないといけないんだろうと、思ってしまう。
認知症になれば、「まわりは大変でも、本人はわからなくなるから幸せ」なんてことは全然なくて、特に初期の頃は不安、混乱がたくさんあった。
必死でもがいて、あらがってる感じもあった。
今は、そういう感情からは解放された?
回りの言う通りに行動するようになったのは、それだけ症状が進んだということやね。
感情は?
今、母親の気持ちはどこにあるんだろう?

この先、人生は美しくなるんやろうか…
そのためには、どうすればいいんやろう。


映画で共感したところは、最初から大きな完成したものを持ってくるんではなくて、時間をかけてこつこつ作っていけばよい、という考え。

まだ私でも、こつこつ作って育てていく時間はあるかもしれない…ないかもしれない、それはわからん。
修一さんのようにもし90歳まで時間があるなら、まだまだ先は長いなぁ、考えんとなぁと、いっしょに観にいった友人と話していた。
まずは、もう少し丁寧に生活することを心がけようっと。

それから1番よかったのは、黄色い札。
あれ欲しい!
誰か作って 爆笑
ちょこちょこと修一さんが描かれるイラストや言葉が、いい。
あんなのがそこここにあれば、日々の暮らしの中、ホッと和むわ。
絵を描ける人はいいなぁ。
絵の上手な友人の顔が、思い浮かんだ。


うさぎ鳥うさぎ鳥うさぎ鳥うさぎ鳥うさぎ鳥うさぎ

この映画は、春に京都シネマではかかっていて、今また再度かかっている。
それだけ好評だったのだろう。
先々週行った平日も、このあいだの祝日も満席だった。
平日は1時間前に行って、34番(ホールは89席)。
祝日は2時間前に行って、38番、39番(ホールは104席)だった。
行かれるかたは、早めのチケット購入を!

京都シネマ
人生フルーツ
(全国でアンコール上映しています。「劇場情報」から上映館は確認できます。)