少年の成長 〜リトル・ボーイ〜 | クーニーのブログ

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京都シネマで「リトル・ボーイ」を観た。

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副題は、「小さなボクと戦争」。

第2次世界大戦下のアメリカの小さな町が舞台。
そう、日本が相手の戦争の銃後が描かれている。
8歳の男の子ペッパーは、背が低く町の子供たちにからかわれてばかり。
そんな中、徴兵検査で引っかかってしまったペッパーの兄の代わりに、父親が戦争へ行ってしまう。
ペッパーは父親を呼び戻そうと、奮闘し…


こういう戦争の描きかたもあるのね。
リトルボーイという二重の意味の名前、バカバカしい超能力現象…でも上手くまとめられている。
強制収容所から戻ってきた日系人ハシモトを、町の人々は敵視するんだけれど、ハシモトとの疎外されたもの同士の交流も描かれていく。

いろいろ知らないことも出てくる。
徴兵検査に引っかかった息子の代わりに、父親が従軍するなんてことがあったの?
扁平足はだめなん?
日系人でもアメリカに忠誠を誓えば、強制収容所から出られたんだ。

広島の原爆投下翌日の新聞1面が映画に出てくるんだけれど(ホンモノじゃなくて映画用に編集された紙面かな)、それを見ていろんな国での報じられかたが知りたくなった。
今の時代は便利だね、ネットに上がっていて何紙も見ることができる。
日本の新聞の記事の、なんじゃこれっていうくらい小さい扱い…言論統制恐ろしや。


「リトル・ボーイ  小さなボクと戦争」
    2014年 アメリカ 106分
    アレハンドロ・モンテベルデ 監督