アラフィフヨガ講師ダイスケ。


このままでいいのか、

ここからどう生きるべきか、

そんな人生の折り返し地点に

佇む我が同胞、おじさんたちへ

捧げる。



何のために生まれて

何をして生きるのか

わからないなんて

そんなのはいやだ!


アンパンマンのマーチより


あなたは何のために生まれてきたのか?

何をするために生きているのか?


答えられるだろうか?


僕はずっとわからなかった。


プロミュージシャン、

カフェオーナー、

いろんなことに憧れ、

手をつけてみるが、

結局、何も実現せず、

普通に結婚し子供を育て、

会社員として働いた。



最初はそれなりに幸せだったし、

まあ俺の人生こんなものか、

と自分を言いくるめた。


だが次第に、

自分がおかしくなっていくことに

気づいた。


子供は今でもいちばん大切だが、

冷え切った夫婦生活、

生活のためだけにやりたくない

仕事を後戻りできない年齢に

なるまで続けるなんて、

耐えられなくなった。


冒頭のアンパンマンのマーチの

歌詞のように、

何のために生きているのか、

わからないまま人生を終えるのは

いやだった。


そんな折、ヨーガに出会ってしまったのだ。


僕にとってヨーガは、

単なるエクササイズでは

なかった。


あらゆるポーズによって、

筋肉の緊張を緩め、

呼吸を深め、

身体が解放された。


呼吸法によって、

意識が明晰になり、

やる気に満ち溢れ、

同時に深いリラックスを感じた。


瞑想によって、

心がとても静かになった。


すると、

自動的に湧いてくる

思考に気づいた。


その自動思考の原因である、

「〜であるべき」

「〜であってはいけない」

といった価値観や信念が

自分をがんじがらめにして、

苦しめていることを知った。


ヨーガの修練によって、

自分自身を深く知っていった。


身体が緩まれば、心が緩まる。

意識を内側に集中すれば、

心は静まる。


緩まり静まった心の奥に、

もっと別の、

もっとピュアな、

自分がいたのだ。


その自分に

二つの問いを投げかける。


「今、何を感じている?」


「本当はどうしたい?」


打算、損得、忖度、不安や恐れ、怒りなど、

ネガティブなマインドや感情ではない、

ハートからのメッセージ。


臍下丹田が熱く燃え上がる。

胸に一陣の風が吹く。

涙が溢れてくる。

内なる何かが目覚める音がする。


それは

自己保身的で無意識的な信念によって、

抑えつけられ監禁されていた、魂の叫びだ。


そうか、そうだったんだ!!


ヨーガを極めたい!


ヨーガの素晴らしさを

たくさんの人たちへ伝えたい!!


これで飯を食っていきたい!!


何のために生きるのか、わかった。


僕はその声に従った。

というよりも抗うことができなかった。

知ってしまったら、

もう誰も止められない。


ヨーガの神であり、

破壊と創造の神シヴァによって、

積み重ねてきたものがすべて

壊され、新しい道が創られた。


「ヨーガに生きよ」


という声が全細胞に響き渡る。


解き放たれた僕は、

今もなお、その声に従って

生きている。


いま新たに、こんな声が聴こえる。


「今、この瞬間を全力で体験せよ」

「その儚い生命を限りなく燃やせ」

「この宇宙を全身全霊で生きよ」

「自分と世界を愛せ」


全力とは頑張ることではない。

むしろ、力を抜き思考を止め、

今吹く風と目の前にいる人を、

肌で、ハートで感じること。



五感を内側に向けよ。

己を見つめ、

身体と心の声を聴き、

微細な感覚を嗅ぎとり、

呼吸を深く味わい、

ハート、魂に触れよ。


五感を世界へ解放せよ。

海から昇る朝陽の眩しさ、

鳥の歌や愛する人の寝息、

挽き立てのコーヒーの香り、

愛する人の肌のぬくもりに触れよ。


それらすべてが神の恩寵であり、

祝福であり、至福であることを悟れ。


朝陽を前にマットに立ち、

「AUM(オーム)」のマントラを唱え、

我が生命と世界に

感謝の祈りを捧げる。


身体を伸ばし、引き締め、

呼吸を制御する。


会陰部にある第一チャクラが目覚め、

大地に根を下ろし、

生命力が湧き上がる。


仙骨にある第二チャクラが目覚め、

心が大海原のように

ゆったりと落ち着く。


腹部にある第三チャクラが目覚め、

勇気、向上心が炎のように

燃え上がる。


胸にある第四チャクラが目覚め、

ハートの扉が開き、

心地良い風が身体中に吹き渡り、

愛に満ち溢れる。


喉にある第五チャクラが目覚め、

魂の声が世界へ響き渡り、

自己を表現する。


眉間の奥に眠るサードアイ、

第六チャクラが目覚め、

自分と世界を空高く、

鷹のように俯瞰し、

真実を見る。


僕はヨーガによって、

見出した真の生き方は、

同じヨーガだった。


あなたにとっての、

真の生き方は違うかもしれない。

だがそれを教えてくれるのは、

ヨーガだ。


身体を解き放て

心を開け

魂の声を聴け


おじさん達よ、ヨーガをするべし!!