アラフィフヨーガ講師ダイスケ。


僕のレッスンに来てくれるのは、

ほとんど女性だ。


男性は非常に少ない。


ヨーガをやらない男性の

言い訳としてよくあるのが、

「身体が硬いからやらない」


・・・・・??


正直、何を言っているのか、

意味がわからない。


辛いのが苦手だから、

インドカレーを食べない。


これならわかる。


興味がないから、

野球をやらない。


これもわかる。


だが、


具合が悪いから、医者へ行かない。


汗をかいたから、シャワーを浴びない。


モテないから、恋愛しない。


??? 


意味がわからない。


「身体が硬いから、ヨーガをやらない」


はそれらと同じだ。


だからこそやったほうがいい、

ということはわかるはずだ。


だが正直に言う。

僕はわかる。


本音は恥ずかしいのだ。


ポーズがうまくできなくて、

かっこ悪い姿を晒すのが、

恥ずかしいのだ。


ヨガは女性ばっかりで、

みんな身体が柔らかくて、

優雅にポーズをとっている

イメージがあるだろう。


そんな中で、

男一人でいることの心細さと、

その女性たちにかっこ悪い姿を

見られることが恥ずかしいのだ。


おじさんが頑なに手放さない、

自尊心や羞恥心が、

やらない理由なのだ。


自尊心は、劣等感の裏返し。

そんな中に身を置けば、

劣等感に苛まれるのは必至。


そんな気持ちにはなりたくない。


ちゃんと本音を言葉にすれば、

「硬くてかっこ悪い姿を女性に見られる

ことが恥ずかしいから、やらない」

だろう。



純粋にヨーガに

興味がなくてやらないなら、

わかる。


だったら、

「興味がないからやらない」でいい。


僕は野球やゴルフなど、

全く興味がないからやらない。


10万円もらえるなら、

一回くらいはやる。


「硬いからやらない」と言うのは、

本音でありながら、そこには

自尊心が含まれるのだ。


辛辣にいったが、

その気持ちは痛いほど、

よくわかる。


なぜなら、僕自身がものすごく

身体が硬かったし、

自尊心と劣等感が、

人一倍強いからだ。


僕の場合はたまたま、

ヨーガをやらなければ

人生が前に進めない

事情があったから、

やむなくやった。


そしてやっぱり、

女性達が美しくポーズを

とっている中、

ひとり呼吸は荒く、

身体はプルプルし、

不恰好な自分が

とっても恥ずかしかった。


実際は誰も見ていないが、

自意識過剰な僕は見られている

と思っていた。


周りと比べてできなくて、

無様な自分と対峙することも、

苦痛だった。


だが、それでもやった。

毎週通って、家でも毎日やった。


するとどうだろう。


いつしか、床に届かなかった

手はビタっと届き、

呼吸は力強く安定し、

数ヶ月後、鏡を見たら、

バキバキに身体が引き締まっていた。


硬かった身体は、

どんどんしなやかになり、

一般的な女性よりも

圧倒的に柔らかいし、

一般的な若い男性よりも

圧倒的に引き締まっている。



ヨーガの真の目的は、

プライドとか怒りとか不安とか、

自分を苦しめる自我意識から自由に

なることだ。


だが、自由になるためには、

まずはその感情や観念に

目を背けず対峙し、

その正体を見極めなければ

ならない。



プライド、自尊心、劣等感を

持っていていい。

実際それはなくならない。


だが、正体を見破れば、

それらから自由になることはできる。


小さいプライドを守るくらいなら、

身体と心と魂を磨くことに

美意識やプライドを持ってみては

いかがだろう。


難しいポーズを

これみよがしにやっている人間より、

筋力や柔軟性が足りずに、

うまくできなくても

汗をかいて真剣にやっている

男性の方が、僕は断然かっこいいと思う。


僕もそう在りたいと思っている。


日々、淡々と続けていれば、

いつしか異次元だと思っていた

ポーズができるようになる。


身体が硬く、

劣等感、自尊心が強かった僕が、

それを誰よりも実感している。



健康でしなやか、

引き締まった身体の実現、

心の解放、魂の成長を叶えるのが、

真のヨーガである。


女性美容やダイエット目的の

それは、ヨーガのエッセンスを

取り入れた別の何かである。


身体の硬いおじさん達よ、

そんなあなただからこそ、

ヨーガをやるべし!!!


こんなポーズをできるように

なるなんて、信じられなかった。

  ↓  ↓  ↓