中年男性にヨーガをやってほしい、

アラフィフヨガ講師ダイスケです。


ここ数年の間に、土の時代から風の時代へとシフトした。

物質重視から、精神性重視の世界への移行。


物よりも体験。理性よりも感性。

未来よりも今。マインドよりもハート。


とんでもなく、大きな変化だ。


昭和は高度経済成長期を経て、

生めよ増やせよの物質重視の時代。

24時間戦えますか?

僕は戦えない。寝たい。のんびりしたい。


平成はバブル崩壊、オウム事件、大震災などがあり、

安心安全神話が崩壊した時代。

価値観、生き方の変容を促すような草分け的時代。

僕の価値観も大きく揺るぎ、ヨーガ講師になった。


令和は、コロナ禍によってある意味、

世界がひとつになった。

対面せずにオンラインでのコミュニケーションが

世界的に主流になった。


自粛生活を余儀なくされ、自分と向き合わざる得なくなった。

多くの人は孤独感に苦しみ、一部のひとは

自由さや豊かさを実感したかもしれない。


激動の三時代を生きてきた僕たちは、

そのうねりについていけているだろうか。


正直、僕は今ものすごく生きやすさを感じている。

風のように軽やかに自由に生きているという実感がある。

それは、ヨーガに巡り会えたから。


ヨーガは、身体に素晴らしい変化をもたらす。

だが、それ以上に精神にもたらす変化が計り知れない。


からだや呼吸への全集中。

意識が研ぎ澄まされ、心が澄み切った水のように静謐になる。

からだの微細な変動を感じられる。

熱を持っている。筋繊維がじわりと広がっていく。

小さな痛み、心地よさ、どこまでこのからだはゆけるのだろうか。

坐って目を閉じて、ただ感じる。


やがて解放が起こる。

からだと心が広がる。

翼が生えたように空を舞うような歓喜に満ち溢れ、

根が生えたようにどっしりと安定し、今に安らぐ。


過去に何があったか、他人と比べてどうか、

で推し量る今までの自分というものは幻想。


では自分は何者か。

生命である。存在である。見る者であり見られる者である。

与える者であり、受け取る者である。

祈る者であり、祈られる者である。

大宇宙の中に在る唯一無二の者であり、

自分の中に大宇宙が広がっている。

それが自分だ。


ちょっとぶっ飛んだので、帰ってこよう。



僕たちは激動の三時代を約半世紀生きてきた。

人生100年時代、丁度折り返し地点にいる。

外の刺激に振り回されるほど若くはなく、

からだがままならないほど老いていない。


つまり、精神と肉体が

ヨーガを深めるという意味において、

もっとも充実しているのだ。


風の時代ははじまったばかりだ。

僕たちはどう生きるか。


僕は思う。

何かを手に入れることから、

積み上げてきたものを手放していくこと。

優位に立つのではなく、分かち合い、寄り添うこと。

知識や経験をひけらかしマウントするのではなく、

その力で、誰かをサポートすること。


ゴリゴリに固まった筋肉や関節、内臓をほぐし、

肥大化した脂肪を削ぎ落とし、

強くしなやかに引き締まった充実した身体になること。


ぜひ、ヨーガをやってほしい。

フィットネス風ヨガエクササイズではない。


ポーズ、呼吸、精神集中、瞑想を通して実現する、

自我からの解放、真の自己の目覚め。


同世代に生きてきた同胞。


もう充分だ。いいではないか。すべてを終わりにしよう。

愛すべき人たちを愛そう。自分自身を愛そう。

そして、ともにヨーガを深めていこう。