どうして今の今まで気がつかないフリをしていたんだろう・・・。
愛されている妻・・・と信じていたかったからだろうか・・・。
あんなに嫌そうな、つまらない顔をしていた夫に気がつかないフリをしていたなんて・・・。
今日、人前で、怒ったような発言をしたりして、私をなじった夫を許せなかった。
自分はこんな女と一緒にいたいと思っていないと周囲に知らせたいんだろうか・・・
「違う」と口で言われたって、あの態度は酷い・・・。
夫は隠しているようで、結構、いろんな事を態度に出している。
自分の職業というか資格に誇りを持つのはいいけれど、他人にひけらかそうとするし、とくに同じ職業の人には、同業者だとひけらかさないと気がすまない・・・。
だから、私に対する態度が、ちっとも優しくないのも、愛していないからだと思う。
優しいことを色々言ったり、二人のときは優しくしてくれたりしても、何だか私を騙すためのような気すらしてくる・・・。
「デートするのは、嫁さんサービスだ。」って、偉そうに友達に言った事も知っている・・・。
愛って、そもそも何なんだろう・・・。
私が「愛されたい」って思うのは、「私は大切な存在なんだ」って思いたいから・・・かも知れない・・・。
「この人に愛されている私って、すごい幸せ者」って、勝手に妄想したいだけなのかも・・・。
だから、「大切にされていない」と感じると、ものすごい「怒り」が出てくる。
夫に対して、毎日のように「怒り」を感じるのも、
「もっと大切にしてよ!かけがえのない妻を何だと思ってるのよ!」という気持ちに他ならない・・・。
思えば昔から、「本当は愛されていないんじゃないか・・・。」という不安を感じていた。
抱きしめられ慰めてもらわなければ、信じられなかった・・・。
今日だってそうだ・・・。
結局、不安な気持ちを爆発させて、怒り・・・泣いて、慰めてもらって・・・その繰り返し・・・。
「愛してない=私を大切にしてくれていない」そう思うと出てくる「怒り」
愛されたいという欲の煩悩が満たされないと、怒りの炎で相手を攻撃しようとする・・・。
「もっと愛してよ!大切にしてよ!」そう心が叫んでいる。
いつも、いつも・・・。
相手がそれを満たしてくれる限りにおいて、今は円満な夫婦を演じていられるけれど、これって本当の幸せと言えるんだろうか・・・。
もしも、私の怒りというか欲を、夫が静められなくなったとき
・・・つまり、夫が、「好きだよ」と言ってくれなくなった時、
私は、そんな夫を愛せるんだろうか・・・。
私を好きな夫じゃないと嫌!!
心がいつも、そう叫んでいるのに・・・。
私のことを大切にして!愛して!
「私」「私」!!
心はいつも、そう言ってくる・・・
これは結局、渇愛以外の何ものでもないんじゃないだろうか・・・。
夫に対する怒りは根深い。
結局、夫に愛されたいという気持ちを手放すしかないんだろうか・・・。
手放してしまったら、私たち夫婦はどうなるんだろう・・・。
いつもラブラブ・・・なんて言っていたのは、単なる自我愛を満たす為の妄想だったんだろうか・・・。