選手権二次予選は2回戦から有料試合となる。
選手たちは、試合に観戦料が発生することの重要性を認識し、責任を持ってプレーしてほしい。
春日会場での第一試合は、共に初戦を大差で勝ち上がった嘉穂東と福岡舞鶴、序盤から見せ場が多い試合となった。
嘉穂東
福岡舞鶴
【レポート】
1分、嘉穂東の最初のシュートで舞鶴は肝を冷やすが、コーナーに逃れる。
いきなりのピンチを切り抜けた舞鶴は3分、澤田 隆翔からのパスを藤倉 瑞基が受けると、ゴールに突き刺し、あっさりと先制に成功する。
先制を許した嘉穂東だが、焦ることはなく、直後の舞鶴の攻撃には冷静に対処していた。
失点から2分後にはゴール前の空中戦で粘って舞鶴を脅かし、得点の雰囲気を漂わせる。
そして、嘉穂東は9分に左サイドでフリーキックを獲得すると、野口 侑隼がゴール右隅に突き刺し、同点に追いつく。
No.10 野口 侑隼
その後、前半はお互いに譲らず、1–1で終了する。
後半、嘉穂東は一気にギアを上げる。
立ち上がりの46分、右からのコーナーキックに後藤 大和が飛び込み、ヘッドで合わせるが、僅かに枠を外れる。
シュート直後の後藤 大和
55分にはバーを叩くシュートがあり、58分には高岸 優安が右サイドから切り込み、グラウンダーのシュートで枠を捉えるなど、嘉穂東は決定的な場面を作る。
No.18 高岸 優安
終盤を迎え、舞鶴もゴールに迫るが、嘉穂東は得点を許さない。
延長戦突入が見えてきた79分、ペナルティエリアで高岸 優安を山本 我空が倒してしまい、舞鶴は痛恨のPKを与えてしまう。
No.24 山本 我空
キッカーは同点弾を決めた野口 侑隼、一度はキーパーに止められるが、足下にこぼれてきたボールを冷静に押し込み、遂に逆転に成功する。
アディショナルタイム、淵上 鉱世からのクロスに野上 遼太が右足で勝利を確定させるゴールを決め、嘉穂東が3–1で3回戦へと進出した。
【コメント】
嘉穂東高校 野口 侑隼選手
Q:試合の感想をお願いします。
A:苦しい試合になると思いましたが、逆転できて良かったです。
Q:自身のゴールを振り返って下さい。
A:1点目のフリーキックは、ファーに強く蹴ったら入るんじゃないかと思い、蹴りました。蹴ったときの感覚も良かったです。
2点目のPKは止められて焦りましたが、自分のところにこぼれてきたので、決めることができました。嬉しかったです。
Q:次はシードの福大若葉が相手ですが、意気込みをお願いします。
A:力を入れている強いチームだと思いますが、勝てるように1週間で調整して、頑張りたいと思います。
野上 遼太選手
Q:試合の感想をお願いします。
A:序盤に失点して、焦った部分もありましたが、みんなで士気を上げて頑張れました。
2–1になって、まだ何が起こるか分からない状況で、自分がゴールを決めて、2点差にできたことは、良かったと思います。
Q:次はシードの福大若葉が相手ですが、意気込みをお願いします。
A:格上の相手だと思いますが、自分たちが練習してきたことを、若葉戦で発揮して、全員で勝ちたいと思います。
【写真家の独り言】
残念ながら、舞鶴2回戦で姿を消したが、近年の舞鶴は私から見て、最も強かった2014年のチームとリンクすることが多く、この流れを下級生は引き継いでほしいと思う。
3年生は悔しさを糧に、人として更に成長し、可能ならサッカーを競技として継続してほしい。