中国サッカーリーグ第4節、FCバレイン下関-JXTGエネルギー水島 | 写真家・久冨大のフットボール日誌

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大型連休中の私は、ほどんど取材で高校のグラウンドを回っていた。
連休最終日の5月6日は気分を変えて、初取材となるFCバレイン下関(以下、バレイン)のホームゲームに訪れた。



バレインが所属する中国サッカーリーグは、名前の通り中国地方5県に拠点があるチームが所属するリーグであり、このブログで何度か取り上げている九州リーグと同格のカテゴリーである。

今シーズンは10チームが所属し、優勝チームにはJFL昇格をかけた『全国地域サッカーチャンピオンズリーグ』への出場権が与えられる。

リーグパンフレット。1部1000円。しっかりした作りになっている。


FCバレイン下関の紹介ページ

バレインは2006年に下関市社会人リーグの選抜メンバーで結成され、Jリーグ加盟を目標に山口県4部リーグに参戦すると、順調に昇格し2010年から1部で戦っていたが、中国リーグ昇格は苦戦が続き、ようやく今シーズンから中国リーグでの戦いとなった。

ここまで3試合を戦い1勝2敗と負け越しているが、初の地元開催となる今節は勝利を飾りたいところ。

600人が観戦の訪れた。初のホームゲームとしては上々のスタートと言える。


【レポート】
動きが硬くみえたバレインだったが、18分に岩村 勝利のゴールで先制し、リードを奪う。

岩村 勝利(写真は後半戦)

JXTGエネルギー水島(以下、JXTG)が迫ってくる回数は少なくないが、バレインは身体を張って守り、バイタルエリアへ侵入させない。


バレインは32分にPKを獲得し、キャプテンの孫 正倫が決めて点差を広げる。

スタンドに向けガッツポーズをする孫 正倫

36分に孫 正倫が今度はヘッドで決めて3−0と突き放し、バレインの押せ押せムードになるかと思えたが、中国リーグベテランのJXTGは簡単に勝たせてはくれない。

ここからJXTGがバイタルに侵入する場面が多くなり、枠を捉える決定的なシュートも見せる。




GK西川 充のセーブもあり、前半は何とか無失点で折り返した。

後半、4点目を入れて勝負を決めたいバレインだが、後半7分と、17分にゴールを許し、JXTGの猛追を受ける。


バレインが攻め込む場面はあるが、得点の雰囲気からは遠く、追加点を奪えない。


最後まで危ない場面があり、冷や冷やする内容であったが1点リードを守り抜き、中国リーグ初の地元開催を勝利で飾った。



地元企業のキャラクターと、勝利のパフォーマンス


【コメント】
FCバレイン下関、森下 仁之監督

試合後の表情はやや険しく感じられた。

Q:試合の感想をお願いします。

A:中国リーグ初のホームゲームで、勝点3を取れたことは結果としては良かったと思います。

課題としては、前半と後半の出来が真逆だったことですが、相手は中国リーグでの経験があるチームですし、後半はパワーに押されましたが、何とか耐えたことは収穫になるかなと思います。

課題は沢山あるのでトレーニングを積んで、皆さんの前でもっと、良いプレーが見せれるように頑張って行きたいと思います。

Q:サポーターにメッセージをお願いします。

A:本当に多くの方に来て頂いて、選手のパワーになったと思いますし、最後に失点をしないで、勝ち切れたのも、ご声援のお陰だと思います。
また、皆さんに喜んでもらえるプレーを届けたいと思います。



孫 正倫キャプテン


Q:試合の感想をお願いします。

A:前半は良い形で折り返せましたが、後半の立ち上がりに2失点して、バタバタしてしまったことが反省点です。
簡単なミスから失点しているので、そこは次の試合に向けて修正して行きたいと思います。

Q:中国リーグに昇格して4試合ですが、チームとしての手応えはどうでしょうか?

A:十分やれる自信はありますが、ファールや簡単なミスで失点すると、苦しい展開になるのは、県リーグとの大きな差だと思います。そういった点を突き詰めてやって行けば、点は取れるチームなので、これから修正して行きたいと思います。

Q:サポーターにメッセージをお願いします。

A:こんなに沢山の人に来て頂いて、3−2になって選手もキツイ中で走りきれたのは皆さんのお陰だと思います。

Q:このブログは高校生が沢山見ているのですが、こうしたチームからプロを目指したい選手へメッセージをお願いします。

A:山口県にはレノファがあって、県内の選手たちは、そこを目指している選手が多いと思いますが、高校時代に出れなかった選手でもバレインに来て活躍してる選手もいます。
今、結果が出てない選手でも、しっかりトレーニングを積むと素晴らしい環境でサッカーが出来るので、日々の努力を怠らないで下さい。

西川 充選手


Q:試合の感想をお願いします。

A:前半で決めれる場面で外してしまったので、後半に響いたことと、後半は後手になってしまって部分がダメだったかなと思います。

Q:中国リーグ昇格して4試合ですが、チームとしての手応えはどうでしょうか?

A:まだまだ難しい部分はありますが、少しずつ距離感とかは良くなって来ていると思います。

Q:サポーターにメッセージをお願いします。

A:こんなに来てくれると思ってなかったので、自分も興奮して楽しかったです。

Q:このブログは高校生が沢山見ているのですが、こうしたチームからプロを目指したい選手へメッセージをお願いします。

A:このチームは、本当にサッカーが好きな選手が集まっていて、環境が良くて技術も上がりますし、メンタル的にも強くなれると思います。


福原 康太代表


Q:初めてのホームゲームでしたが、感想をお願いします。

A:まだまだ、改善点はありますし、僕らが出来ることは選手を気持ち良くプレーさせることと、お客様を喜ばせることなので、飲食のブースを出すとか、放送機材の整備とか色々と課題はありますが、次のホーム開催までに改善して行きたいと思います。

Q:下関市内では、どの程度の認知度がありますか?

A:まだまだ、コアなファン以外には知られてないと思います。
去年、お客様が多い時で300人くらいだったのが、今日は倍くらいになりましたが、まだまだ、少しずつ認知されて行くことが大事かなと思います。

Q:このブログは高校生が沢山見ているのですが、こうしたチームからプロを目指したい選手へメッセージをお願いします。

A:僕らの年代では地域リーグはアマチュアでしたが、松本山鹿、Vファーレン長崎、レノファ山口など、地域リーグからJリーグに上がって行ったチームは沢山あります。

地域リーグにもプロ契約の選手が居ますし、地域リーグからJ1に上がった選手も居るので、高校から良い大学に行けなかったり、大学からJリーグに行けない選手も地域リーグで活躍して、サッカーで食べて行けることもあります。

高校年代で注目されない選手も居ると思いますが、飛躍的に伸びる選手も居るので、諦めずに良いチームを探して、チャレンジして欲しいと思います。


サポーター、きったんさん


Q:ホームゲームの感想をお願いします。

A:ゴールが3つ出て、お客さんも沢山入って盛り上がったので、良かったと思います。

Q:応援を始めたきっかけを教えて下さい。

A:元々レノファを応援していて、その中でバレインと同時に応援する人が出てきて、自分も下関出身なので、応援するようになりました。

Q:チームに期待することは?

A:ゴールとか、熱いプレーが増えるとお客さんも盛り上がって、応援してくれる人も増えると思うので、熱い試合内容を期待しています。