1回戦の2日目、一番の注目カードは23年ぶりに二次予選に出場となる小倉工業高校(以下、小倉工業)と二次予選常連の春日高校(以下、春日)の1戦。
試合前の小倉工業
チーム全員で円陣を組む春日
両チームは総体予選のグループリーグでも対戦しており、その時は春日が1−0で接戦を制している。小倉工業としては、そのリベンジにも燃えているだろう。
【レポート】
開始3分、春日が左サイドからのフリーキックを得ると、船津 大地がゴール前に鋭いボールを蹴り込み、ゴールに吸い込まれ早くも春日が先制する。
山本 翔太が最後に触ったようにも見えたが、直接フリーキックのゴールと記録された。
先制後は、小倉工業がややボールを持つ時間となるが、14分に春日は右サイドの角度の無い位置からのシュートがポストに当たり、更にセカンドボールをシュートするが枠を外す惜しい場面があった。
16分、小倉工業は左サイドから難しい角度からシュートを放ち、GK後藤 颯太が弾いてセーブする。
17分、小倉工業は上田 拓吐からのパスを、有田 稜が右足で決め同点に追いつく。
ボールを持ってセンターサークルに走る有田 稜
23分、春日は直接フリーキックを緒方 一樹がゴール左を狙ってシュートするが、GK安藤 駿希が弾いてセーブする。そのセカンドボールから春日がチャンスを作るが、得点には結びつかない。
フリーキックを蹴る緒方 一樹
26分、春日は右からのコーナーキックをファーに上げ、渕上 大星がヘッドで合わせるが、惜しくも左に逸れる。
31分、春日は右サイドから渕上 大星が右サイドからGKの逆を突いてシュートを放つが、DFがかき出して逃れる。
シュート直後の渕上 大星
前半は1−1で折り返す。
後半7分、有田 稜が右サイドから折り返し、森崎 陽平がシュートをを放つが枠を外す。
シュート直後の森崎 陽平
後半10分、右サイドからのフリーキックをクリアーされ、セカンドボールを拾ってシュートを放つが、GKの正面。
小倉工業の攻撃に耐える春日は22分、PKを得て吉村 高彦が蹴るが、バーの上に吹かしてしまい、最大のチャンスを逃してしまう。
決勝点がないまま後半を終了し、試合は延長戦へする。
延長に入ると流れは再び春日に傾いた。延長は前後半を通して春日のペースで進み、決定機は何度もあったが、得点に至らずPK戦に突入した。
延長前半2分、決定的なシュートを放った宮原 尚大
両チームが全員成功で迎えた4人目、先攻、春日の山本 翔太のキックをGK安藤 駿希がセーブする。
しかし、その裏、小倉工業の渡邊 仁がバー当て痛恨の失敗。振り出しとなる。
その後は全員成功でサドンデスとなり迎えた8人目、春日の橋本 天真のキックを、GK安藤 駿希が右に飛んでセーブする。
PKをセーブする安藤 駿希
その裏を兼田翔斗が落ち着いて成功し、長い闘いを制した小倉工業が2回戦に進出した。
兼田 翔斗に駆け寄る小倉工業イレブン
試合に破れ仲間の元へ戻る後藤 颯太
【コメント】
小倉工業高校、安藤 駿希選手
Q:試合の感想をお願いします。
A:失点のときに自分がミスをして、焦ったけど後半から気持ちを切り替えることが出来ました。
前半のうちに同点に追いついてくれたので、余裕をもってプレー出来ました。
Q:延長で押されて、重苦しい雰囲気でPKに突入しましたが、その時の心境は?
A:PKは得意な方なので、『勝てる』と自身を持って入れました。
Q:2本止めた時のことを振り返って下さい。
A:マネージャーからミサンガをもらって、右足に着けているので右に飛ぶと決めていたので、2本とも手で止めれて嬉しかったです。
Q:次はシード校との対戦ですが、意気込みをお願いします。
A:次の九国には新人戦でも負けているので、頑張ろうと思います。