僕が大学を卒業してから医療職に就くまでの経歴は以下の通りです。
① コンピュータ会社に就職
② 体外診断薬メーカーへ転職
③ 新規事業に伴う別会社への転職〜退職
④ 紆余曲折の黒歴史
⑤ 病院へ転職
現在は、⑤の病院へ入職してからのお話が続いています。
昨日の記事で「摂食機能療法」という言葉が出てきました。
今日は「摂食機能療法」についてお話ししたいと思います。
摂食機能療法とは、患者様の
食事を「食べられない」
食事に「食べられない形態がある」
ということに対して行うアプローチをいいます。
摂食嚥下障害を持っている患者様に対して、1回につき 30 分以上の訓練指導を行います。
30分以上が摂食機能療法としての算定基準となっています(例外もありますがここでは割愛させていただきます)
算定と言うのは診療報酬算定の事で、リハビリを含めた、病院で行われるひとつひとつの医療行為に対して点数が定められているのです。
ちなみに、摂食機能療法は1日につき、185点です。
1点が10円に値します。
例えば、入院患者Aさんに対して30日間の摂食機能療法を実施したとします。
点数は、
185点✖️30日🟰5,550点
となり、円に換算すると、
5,550点✖️10円🟰55,500円
になります。
入院患者Aさんの保険証の負担割合が仮に3割であるとすれば、
55,500円✖️3割🟰16,650円
の窓口負担となります。
そして、差額の
55,500円➖16,650円🟰38,850円
3,8,850円が発生した翌々月に(例えば10月分であれば12月に)支払基金や国保連合会等から、診療報酬として、病院へ支払われるシステムになっているのです。
このように、診察、投薬、注射、レントゲン、検査…患者様に対する、さまざまな診療行為に対し点数が定められています。
病院の収入源は基本的に診療報酬のみです。
その額が病院の収益となり、その中から職員に給与が支払われます。
言わば、患者様はお客様とも言えます。
医療もサービス業です。
患者様に選ばれる医療提供の一助を担いたいものです。
「摂食機能療法」の具体的な内容は改めて紹介したいと思います。