古代中国から伝わる気功では「精」「気」「神」を整えることが重視されます。「精」とは精力、生命の根源、肉体のエネルギーです。「気」は血液、体液、空気の流れ。「神」とは、心、精神、意識です。これらの3つを、練り合わせたり、体内に巡らせたりすることが、気功の本質です。エネルギーをスムーズに運ぶことで、人はより健康になり、幸せを手にすると考えられています。

 

一方、インドには、「アーユルヴェーダ」という伝統医学があります。アーユルヴェーはサンスクリット語で「生命の科学」という意味で、心、体、行動や環境も含めた全体としての調和が健康にとって大事だと説いています。具体的には、ヴァータ(風)、ピッタ(胆汁・熱)、カパ(粘液・痰)の3つのバランスが取れている状態を目指します。

 

気功もアーユルヴェーダも、心身のバランス・調和を追求しています。また、病気になってからそれを治すことより、病気になりにくい心身を作ることを重んじています。