人間の食欲をコントロールしているのは、胃袋ではなく、脳の下垂体視床下部にある食欲中枢です。
食事によって血糖値が上昇すると、それを食欲中枢が感じとって食欲にブレーキをかけるのですが、これには一定の時間がかかります。
早食いをすると食欲のブレーキがかかる前にどんどん食べてしまうので、どうしても過食になってしまいます。早食いの人に肥満が多いのはこのためです。
アメリカの栄養学者ホーレス・フレッチャー氏は、食べ物をよく噛んで食べる「食べ方健康法」を唱えた人です。
フレッチャー氏は肥満解消の簡単な方法として、1口100回噛むことを薦めました。自分の体重をこの方法で20kg以上減量したといわれています。
100回噛むかどうかは別にしても、ゆっくりよく噛んで楽しい食事をすることは、洋の東西を問わない立派な健康法といえるでしょう。
もう一つ心がけたいのが、「楽しい食事」です。
食事と人の心は密接な関係にあります。たとえば非常に悲しい体験をすると、多くの人は食欲をなくします。これは胃腸の消化機能が神経系や内分泌系によって微妙に調節されているからだそうです。
そのため、ストレスにさらされている状態で食事をすると、胃などの活性が低下しているため消化液の分泌も少なく、食べたものの消化吸収も悪くなってしまうといいます。
それと反対に、家族がそろって楽しい雰囲気で食事をすれば、消化液の分泌も高まりおいしく食べられる上に、消化吸収もよく、食べたものが効果的に利用されることになります。
やはり食事は、できるだけ家族そろって楽しく食べるのが理想だということですね。家族そろって食事をするときは、スマホやテレビはやめ、リラックスして楽しい雰囲気と会話を心がけたいものです。