こんにちは、ダンワールドです。

 

世界的な健康食ブームにのって、海外でも人気が高まっている「豆腐」。

清い水と純粋な大豆エキスを主成分とし、日本人の食文化に欠かすことのできない食材として愛されてきた豆腐は、いわば“超ロングセラー食品”です。

 

豆腐のルーツは中国。今から2000年以上前に、淮南(わいなん)王の劉安という人物が発明したというのが有力な説だったそうですが、「自然発生的に生まれた」などの説もあって、決め手はないそうです。

また、東南アジアにも古くから大豆を用いた保存用の食物が存在したといいます。

 

豆腐を日本に持ち込んだ人については、遣唐使、空海、鎌倉時代に宋から帰国した僧など、諸説があるようです。

 

当初、日本では貴族や上級武士の食べ物でした。

僧が精進料理などを通じて広めたものの、当時の豆腐はかなり硬いものだったといいます。

 

次第に豆腐の露店や、半切り桶を担いで奈良から京都を行商する豆腐売りなどが現れ、次第に庶民のあいだに広まったとか。

 

豆腐の食文化が一気に広まったのは、江戸時代。

庶民になくてはならない食べ物となり、重要なたんぱく源になったそうです。

 

江戸時代には、豆腐の普及に伴って、豆腐料理の本が次々と登場。その代表的なのが、天明二年(1782)に編集された『豆腐百珍』という本です。

この本に収録された豆腐料理が百種類にぼり、作り方と評価も記されています。

これが大好評で、「続編」「余録」も出され、ちょっとした豆腐ブームを作り出したようです。

 

日本の食卓を支えてきた豆腐。

寒波に見舞われる日は、湯豆腐など温かい豆腐料理で元気にのりきりたいですね。