映画は見ていく中で「うっわー、そんなラストになりましたか」と思う機会多いのだけれど、
ダンスはどちらかというと終わり方よりも、始まりで見る人がどう感じるか、の方がそのナンバーの印象を左右することが多い気がして。
もちろんナンバーの数だけ印象は様々ではあるのですが。
しかし映画の時ほど「ラストに度肝を抜かれる」ということは、あまりないように感じます。
そこで、振付する時、方法は人それぞれだけれど、大人数ナンバーほどラストの方から作られていくパターンが多いと思います。
最後から振付するその理由は、現場で初めましての方々が多い中、全員で踊る可能性の高いラストのサビから入れる、というのが多い理由だと個人的には思っていて、
あとは練習の効率を考えるとそうだったり。
パート振りが多そうな冒頭部分は、その人の良さを理解してから取り組んだ方が良いとか。そういうの、あります。
とかなんとか言ってますけど、
ゼンッゼン頭からつけていく場合もたくさんあります。
ダンスは最初の方が印象を左右する、と言っておいて、
何故ラストの振り入れの話をするかというと、
以前、振付をする後輩的存在の人に「このナンバー、ここの振りから振り入れしたでしょ」と言ったら「何故わかるのか」と返されたことがありまして。
理由は一つではないのですが、その時はそのサビと、その前の部分のテイストがつながっていない感じがして。
察するに、きっとこのナンバーを振り入れした、新鮮な気持ちで入れた部分と、時間を経過しながら前の部分を埋めていく作業の中で
「あのラストのテンションに持っていくために何ができるか」ではなく、このカウントをどう埋めていくか、の方の意識に持ってかれたんじゃないかなあ、と勝手に思ってます。
普段はそんな見方でダンス見ないのだけれど、
後輩だったため。
映画で感じるメッセージと、
ダンスで感じる振付者のメッセージ。
作り方がポイントになっているんだろうなあ、、と思いながら、自分も振付は最後の方から入れていっている。
うむ。
ナンバーを部分部分だけで切り貼りするのではなく、全体像をイメージしながら。
映画のラストが「うわ!そうきたか」となるのは、前の部分がそう感じさせるために仕掛けがされているから。
と、言えばいうほど自分が身動き取れなくなっていくので、もう言わぬ方が良いですね
もしこれで「アンタのだって、こうじゃんか!!」と言われたら、
「あなたは表現の世界を型にはめたがる人なのか」と言って逃げます。
そんな感じでまた明日!✨
深く考えてたらなんもできなくなっちゃうわさ!