どきっ! | 徒然な人物語

どきっ!

次の日

私は日課になっている朝一番での登校をした

無論、先生もまばらにしかいないし

朝練の生徒もまだいない

 

私は職員室に行き

自分の教室の鍵を取ろうとした

しかし、今日はなかった

「まぁ・・・いつも鍵の当番さんがサボっているからしょうがないね」

私は独り言かのような言葉を言いながら教室に向かった

いっつもこんな朝に来るからわかってるんだけど

クラスによって特色が違う気がする

私の隣のクラスはとってもにぎやかでいる

だから、この教室には色々なグッズが巻き散らかってる

んでもって私のクラスは

何故か殺伐としていて何もない。

でも、私はこのクラスが大好きだ

あのクラブとは違った神聖な空気

私はこのクラスにいると何かから力をもらっている気がする

だから、私は誰よりも早く来て力を充電してるのかもしれない

 

私はそう考えつつ教室を開けた

すると、今日はある人物がいた

「あっ、よぉ!藤崎ぃ」

そう言ってとても明るい笑顔を見せるのは

私の友人であり、同じクラブに所属させられている

高橋直樹(たかはしなおき)だ

私はおはようと言い自分の席につこうとした

すると

『君はこの学校の柱となる!!!』と書いた紙

そして、『仮生徒会長』と書いた赤い色の腕章が置いてあった

私はそれをすぐさまに折り曲げ

後で先輩に返すようにした

「やっぱ、お前も忙しいんだな」

高橋が苦笑いしながら言う

「そうなんだよね。そっちは?」

私も苦笑いしながら答えた

「俺のとこもさ。小橋先輩がしつこく言ってくるんだ。『君はふさわしい人間だ!』って。まぁ、どっちにしろあのクラブに所属しちまったらそうなる運命だし、しゃあないさ」

高橋はもう諦めた感じの笑いを浮かべている

私は高橋の言うとおりなのかもしれないと思った

でも、やっぱり何か嫌だ

だから、私は高橋にこう言った

「諦めちゃダメだからね!!」ってね

高橋はハハッと笑っていた

 

さて、あれから少し時間がたった

私はいつも少しボーっとした後に読書をする

高橋はこんなに早く来ないからヒマになって携帯のゲームをしている

今はとても静かな空気だ

さて、もうすぐ物語が佳境

一旦、心を落ち着けるために本から目を離した

すると、いまさっきまでゲームをしていた高橋が目の前にいた

私はあまりにも突然なことにビックリして変な声をあげてしまい

高橋に「え?何?」」と聞かれてしまった。恥ずかしい・・・

更に高橋が言う

「何読んでるの?おもしろい?」

私は生返事をして

この恥ずかしい自分を落ち着けようと本に視線を戻した

『・・・あぁ・・・わかんない・・・どこ!!どこだっけぇ!?』

もう、視線は字を追えなかった

綺麗に配列された字までも終えない・・・

ヤバイよ私。どうしちゃったんだぁ?

高橋がそんな私を見て

どうしたんだ?といいつつ私の頭をポンと叩いた

もう、私は限界を迎えた

私はどうにでもなれと思いつつも物凄いスピードで教室から出て行った

たぶん、その時に

「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!」とか「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」とか言わずに

「あっほーーーー!」って言ってた気がする

どうせ、また戻らないとダメなのにね。