環奈 「・・・・ん?あれ?何で私、夕方の公園のベンチで寝てるんだろ?確か普通に家で寝てたはずなのに・・・。」
環奈が目を覚ますと目の前には夕日の公園が広がっていた。
環奈 「それにしてもここはなんて公園なんだろ?スマホで調べたらわかるかな。あれ!?スマホが無い!」
環奈はポケットからスマホを取り出そうとするも何故かスマホがなかった。
環奈 「どうしよう〜!このままだとお家に帰れないじゃん!」
環奈は頭を抱えて困り果てていた。
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? 「〜♪〜♪」
アニソンの鼻歌を歌いながら自転車を漕いでいる制服姿の美少女。
? 「今日の弓道部の練習もしんどかったな〜。右肩すごく痛いし・・・。」
美少女がそう呟きながら自転車を漕いでいると・・・・。
環奈 「本当どうしよ〜!財布も無いし〜!詰んじゃった〜!」
? 「あれ?この声って・・・!?」
美少女が声が聞こえた方向を見てみると環奈が公園で悩んでいた。
? 「!!!!!!」
環奈の姿を見て驚愕の表情になる美少女。
環奈 「はぁ・・・とりあえず交番に行くしかないかな・・・。」
? 「あの〜どうしましたか?」
環奈 「あっ!実は・・・スマホも財布もなくて困ってるんです!(この子、めちゃくちゃ可愛い!)」
? 「そうなんですか!じゃあ私のスマホを貸してあげます!」
環奈 「本当に!?ありがとうございます!ところであなたのお名前は?」
和 「私は岡田和っていいます!漢字の和と書いてなぎって呼ぶんです!」
環奈 「なぎさんか〜。私は岡田環奈です!よろしく!」
和 「(やっぱり私のお母さんだ!しかも中学時代の姿だし!)」
目の前にいる環奈が自分の母親の環奈と同一人物であることを確信した和。
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環奈 「あれ?おかしいな〜?パパとママのスマホに連絡しても出ないし・・・。家の電話にも繋がらない・・・。」
和 「(お母さん、もうおじいちゃんもおばあちゃんは日本にはいないんだよ・・・・。実家もあるけど別荘になってて電話も繋がってないし・・・。」
環奈 「本当どうなってんの!?何が起きているのかわからないし・・・。ん?」
すると環奈は公園に捨てられていた新聞を見つけ、拾い上げた。
環奈 「えっ?2056年?」
新聞の日付は2056年9月30日と記されていた。
環奈 「嘘!私、未来にタイムスリップしちゃったの?どうなってんの!?」
自分が未来にタイムスリップしたことに気づいてますますパニック状態になる環奈。
和 「ちょっと!落ち着いて!お母さん!」
つい環奈のことをお母さんと呼んでしまった和。
環奈 「えっ!?お母さん・・・?和ちゃん、今、私のことをお母さんって言った?」
和 「あっ・・・・。あの〜多分信じてもらえないかもしれないと思うんですけど実は私は未来のあなたの娘なんです。お母さん。」
環奈 「ええーーーーーーーーっ!!!」
恐らく読者の皆様が予想していたとおりのリアクションを取る環奈。
環奈 「和ちゃん、あなたは本当に私の娘なの?」
和 「はい。あなたがオーシャンガールズにいたことも知ってますし、初めて恋人が出来たのが10歳で、相手の名前が菅野和真さんってことも知ってます。」
環奈 「・・・・あっ、そう。」
和 「私の話信じてくれますか?」
環奈 「うん。信じる。ところで和ちゃんは私よりママの方に似てるよね?」
和 「よく言われます。おばあちゃんの若い頃の姿に似ているって。恐らく隔世遺伝ってやつですね。」
環奈 「なるほどね〜。ちなみに和ちゃんには兄弟はいるの?」
和 「いますよ!双子の兄と二つ下の妹がいます。」
環奈 「私って将来は子供を三人産むんだ・・・。それで私の旦那さんになる人って誰なの!?」
和 「え〜〜〜っ!それはちょっと教えられないですね・・・・。」
環奈 「だって気になるんだもん!お願い!教えて!」
和 「しょうがないですね〜。あなたの結婚相手は・・・・。」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!
和が環奈の結婚相手の名前を言おうとした瞬間強い地震が発生した。
環奈 「えっ!?地震!?」
「環奈ー!環奈ー!早く起きなさい!」
環奈 「あれ!?ママの声が聞こえる!?」
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「環奈!ソファーで寝てたらダメでしょ!」
環奈の体を揺さぶって起こそうとする母・マイ。
環奈「ん〜〜あれ?ママ?和ちゃんは?」
「和ちゃん?誰それ?」
環奈 「あっ!何でもないよ!(結局夢だったんだ・・・・でもリアルな夢だったな。)」
おわり
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