君が生きた証 第4章 #102 | SAKAMICHI46 NOVEL⊿ 〜乃木坂46・櫻坂46・日向坂46小説〜

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 2027年6月上旬のある日、ボストンレッドソックスの球団施設である投手がリハビリを行なっていた。


 トモヤ 「フン!」

 ブン!ビシュッ!パシィッ!

 ブルペンで捕手を座らせて投球練習を行うトモヤ。

 ブルペン捕手 「トモヤ、ナイスボール!少しずつだけど手術前の球速が戻ってきてるな!」

 トモヤ 「ありがとう!マック!」

 ※トモヤは日本語でチームメイトと会話してるように見えますが、あくまで英語で会話しています。

 トモヤ 「マック!次はスライダー行くぞ!」

 マック 「OK!任せろ!」

 トモヤ 「フン!」

 ガバァッ!ブン!ビシュッ!ググッ!パシィッ!

 トモヤが投げたスライダーは左方向に曲がってブルペン捕手のミットに収まった。

 マック 「今のスライダー良かったぜ!手術前と同じくらい曲がってたぞ!」

 トモヤ 「おう!」

 
 トモヤは去年6月に右肘の違和感を訴え、精密検査を受けた結果、右肘の靭帯損傷が見つかり、6月9日にトミージョン手術を受けた。現在は手術から12ヶ月が経過したのでブルペンで全力での投球練習が出来るようになり、マイナーリーグで調整登板も行なっている。


 コーチ 「トモヤ、ちょっといいか?」

 休憩していたトモヤのもとにリハビリ担当コーチがやってきた。

 トモヤ 「コーチ、何の御用ですか?」

 コーチ 「喜べトモヤ!来週のマイナーリーグの試合でお前の投球に問題がなかったらメジャー復帰させるってフロントが言ってたぞ!」

 トモヤ 「本当ですか!よっしゃー!絶対好投してメジャーに復帰するぞ!」

 闘志を燃やすトモヤ。

 コーチ 「トモヤ、嬉しいのはわかるが少しは落ちつけ。油断してると別の箇所を怪我するかもしれないぞ・・・・。」

 トモヤ 「あっ・・・すいません。まぁとにかく次の登板は全力で頑張りますから!」

 コーチ 「頑張れよ!トモヤ!」

 ※くどいようですがトモヤは日本人以外のチームメイトとは英語で会話しています。



 その日の夜、トモヤはリハビリを終えて家族が待つボストン市内の自宅マンションに帰ってきた。


 トモヤ 「ただいま〜。」

 智樹 「パパ、おかえりー!」

 帰ってきたトモヤを玄関で出迎える息子・智樹。

 トモヤ 「智樹、ただいま!今日保育園でかしこくしてたか?」

 智樹 「してたー!」

 ミオナ 「トモヤくん、おかえり♡」

 エプロンを着用して玄関にやってきたミオナ。

 トモヤ 「ただいまミオナ。」

 ミオナ 「夕飯出来てるからみんなで食べよ?」

 トモヤ 「うん!」

 大倉家はリビングに向かった。



 
 ミオナ 「トモヤくん、なんか朝と比べると顔が明るいけど何か良いことあった?」

 トモヤ 「実は今日コーチから来週のマイナーリーグの試合で投球に問題がなかったらメジャー復帰させるって言われたんだ。」

 ミオナ 「本当に!?トモヤくん、1年ぶりにメジャー復帰出来るの!?」

 トモヤ 「ミオナ、まだ決まったわけじゃないよ。次の試合で投球に問題がなかった場合だからさ。」

 ミオナ 「あっ!そうだったね!とにかくトモヤくん、メジャー復帰出来るように次の試合頑張ってね!」

 トモヤ 「おう!」




 これより一週間後に行われたマイナーリーグの試合でトモヤは5回無失点と好投し、3日後のコロラド・ロッキーズ戦で一年ぶりとなるメジャー復帰登板を果たした。

 

 つづく



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