マイガール〜俺に恋を教えてくれた女の子〜 #12 | SAKAMICHI46 NOVEL⊿ 〜乃木坂46・櫻坂46・日向坂46小説〜

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 修学旅行最終日、市川第一中学三年生一行と引率の先生達は尾道市に来ていた。


 「ここが映画の町、尾道市か〜。」

 レナ 「海が綺麗でのどかな街だね〜。」

 自由行動の時間に手を繋いで二人だけで街を歩くリュウとレナ。

 「レナちゃん、知ってる?尾道市は実写映画版時をかける少女のロケ地なんだよ。」

 レナ 「そうなの!?知らなかった。私もいつか映画に出てみたいな〜。」

 「「いつか映画に出てみたいな〜」ってレナちゃんは女優になるのが夢なの?」

 レナ 「うん!ゴンちゃんの夢は何なの?」

 「俺は夢が二つあるんだ。甲子園に行くことと脚本家になることだ。」
 
 レナ 「えっ?ゴンちゃん、脚本家になりたいの?」

 「ああ。俺、昔から文章を書くのが好きだし、ドラマを見ていく内に脚本家の人達にも興味を持ったんだ。」

 レナ 「そうなんだ〜!私、女優になっていつかゴンちゃんが脚本を書いたドラマや映画に出たいな〜。」

 「そうだな!その前にお互いの夢を叶えないとね!」

 レナ 「うん♡」

 「(今すごくいい雰囲気だよな・・・・よし!レナちゃんに告白するぞ!)あ・・・あのさレナちゃん!」

 レナ 「何?ゴンちゃん?」

 「俺、実は・・・レナちゃんのことがす・・・」

 レナ 「す?」

 ヒロト 「おーい!リュウ!松井さん!そろそろ集合時間だから早くバスに戻ってこいよ!」
  
 ナナミ 「早くバスに戻らないと先生に怒られるよ!」

 「あっ!わかったー!すぐ戻るよ!じゃあレナちゃん、バスに戻ろうか。」

 レナ 「う・・・うん!」

 二人は急いでバスに戻っていった。


 
 昼食の時間、市川第一中学三年生一行と引率の先生達は市内のラーメン屋で尾道ラーメンを食べていた。


 サユリ 「うん!おいしーい♡」

 大盛りの尾道ラーメンを食べているサユリ。

 レナ 「橋本さん、松村さん、すごい量のラーメン食べてるけど・・・平気なの?」

 ナナミ 「まっつんは小さい頃から大食いだからあれぐらい平気だよ。」

 レナ 「す・・・すごいね。」

 サユリの異常な食欲ぶりに驚くレナ。


 「はぁ・・・・今回もレナちゃんに告白できなかった・・・。」

 ため息をつきながら尾道ラーメンを食べるリュウ。

 ヒロト 「大丈夫だよ!リュウ!まだ告白するチャンスはまだあるんだから元気出せって!」

 ショウ 「そうだよ!チャンスは一度きりじゃないからさ!」

 トモヤ 「お前なら絶対松井さんに告白できるよ!そんで松井さんと必ず付き合えるって!」

 リュウを励ましながら尾道ラーメンを食べるヒロト、ショウ、トモヤ。

 「そうだな!ありがとう。」


 それから市川第一中学三年生一行と引率の先生達はお土産を購入した後、新幹線で品川駅に戻り、バスで市川市に帰っていった。





 2031年12月29日、リュウ一家の家のリビング


 「とまあ中学の時の修学旅行はこんな感じだよ。」

 日奈子 「お父さん、修学旅行の時にレナさんに告白できなかったんだね。」

 「仕方ねぇよ。当時のパパは恋愛に奥手だったんだから。

 環奈 「ねぇパパは中学の時の修学旅行と高校の時の修学旅行、どっちが楽しかった?」

 「高校の時の修学旅行かな。沖縄の海で泳げたし、何よりマイちゃんと一緒に行けたから。」

 「リュウくん・・・///」

 リュウの言葉を聞いて顔を赤くするマイ。

 環奈 「あれ〜?ママの顔赤くなってる〜!」

 母・マイをからかう環奈。

 日奈子 「環奈、お母さんをからかわないの!」

 環奈 「ねぇ結局パパはレナさんに告白したの?」

 「したよ。市川市納涼花火大会の時に。」

 環奈 「その時のお話を聞かせてよ!お願い!」

 「う〜ん。俺、この後仕事しなきゃいけないから明日でもいい?」
 
 環奈 「え〜!今聴きたい!」

 ダン!ダン!

 手で机を叩きながらおねだりする環奈。

 「今日中に次の映画の脚本を書き上げなければいけないんだ。ごめんな。」

 環奈 「むぅ・・・わかった。」
 



 つづく
 
 


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